六角精児、『六角精児の呑み鉄本線・日本旅 スペシャルライブ&トーク』への想いを語るオフィシャルインタビューが到着
ただそこにいるだけで物語が生まれそうな俳優、六角精児。彼が酒を呑みながらふらりと旅をし、人と出会うNHK BS・BSP4K異色の番組『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』は、今年放送から10周年を迎えた。番組では六角精児バンドの楽曲がBGMに流れているが、その雰囲気を丸ごと再現するイベントが初めて東北で開催される。
「現地の皆様はもちろん、遠方からも旅がてら、ふらりとお越しください」と誘う、六角のこのイベントへの想いとは。
もはやライフワークのひとつとなった『呑み鉄』の魅力
鉄道と酒のあるところ、六角精児あり。放送から10周年を迎える番組『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』は、そのゆったりとした旅の速度で、確実にファンを増やしてきた。芝居はもちろんだが、この番組自体も彼のライフワークのひとつとなってきている。
「これはもう、芝居とは別の次元のことでいいなと思っているんです。『六角精児?ああその辺を回ってる人ね』と思ってもらっても全然かまわない。どっちも観てもらえたらそれはそれで嬉しいですが。全国、個人的にもあちらこちらを旅していますが『呑み鉄』のロケがあると、割としっかりその駅の周辺を回ります。自分では降りたことがない駅が多い路線もまだありますし、それに異常気象で四季がなくなってきたとは言いつつも、やっぱり日本には季節の移り変わりがありますから、前に行った季節と違う季節なら、また違う車窓が見られます。まだまだ酒蔵もたくさんありますし、自分の体が許せば、行けるところまで行ってみたいですね」
日本の鉄道と日本の酒と。両方を愛する彼は、日本の季節の移り変わりと同様に、酒文化の進化も敏感に見つめている。
「日本のお酒はすごく広がっていますよね。30年ぐらい前に焼酎がブームになりましたが、やっぱり酒の美味しさというのはまた見直されてきました。作り手にも若い人が入ってきて開放的になっているようですし。古いものを守りながら新しいやり方も取り入れている。それにクラフトジンやクラフトビール、ウィスキーもある。国産のワインも美味しくなってきました。僕は嫌いなお酒というのがないから、ロケでいろいろと楽しめるのが嬉しいです。ところが時々、場所によっては酒蔵も何もないところがある。その時は、昔の廃線の跡を辿ったり、鉄道をじっくりと堪能する。だからいろんな話題で回っていけるんです」
番組では六角精児バンドの音楽もBGMとして使われている。なんと六角さん自らが選曲しているという。
「本来なら僕がやることじゃないかもしれないんですが、ラジオの選曲もやっていたりするので、苦じゃないんです。とりあえず、この番組ではギャンブルの匂いがする曲とかは避けています(笑)」。
圧巻の『呑み鉄』映像を見ながら六角精児バンドのライブを楽しむ
今回のステージでは、このとにかくネタが尽きない番組が、丸ごとイベントとして生で楽しめる。とっておきの映像が流れ、そこに番組でもおなじみの六角精児バンドのライブ演奏が。
「演奏する曲は『呑み鉄』で流れている曲が中心になります。ライブなんでギャンブルの匂いが強い曲もあってもいいかもしれませんが(笑)、あとはカバー曲とかも。バックに映像が写し出されるので、とても盛り上がると思いますよ」
番組のテーマ曲は、六角精児バンドのファーストアルバム『石ころ人生』に入っている『ディーゼル』。挿入歌としてよく流れる『お父さんが嘘をついた』も、ブルース調の哀愁あるメロディーとセリフのような歌詞が耳に残る。
東北の旅のお供としてライブにも来てもらえたら
今回の東北でのイベントのゲストに登場するのは、7日の郡山にはダーリンハニーの吉川正洋さん、8日の盛岡には、番組のナレーションもしている壇蜜さん。
「壇蜜さんはこの番組のナレーションをずっとしていただいているので、映像もご覧になっていたと思いますし、いろんな話ができるんじゃないかな。吉川さんとは、テレビ番組やイベントで何度もご一緒したことがあるんですが、明るい鉄道フリークなんですよね。話しているとどんどん鉄道に乗りたくなってくるようなところがいいんです。どちらも楽しいと思いますし、ゲストが違えば引き出される話も違ってくるでしょう」
郡山、盛岡は、どちらも東京から新幹線で行くことができる。
「新幹線でも割と近いですよね。しかもそこからまた在来線に乗って旅ができます。だからおすすめとしては、郡山から磐越西線、磐越東線など。盛岡からJR山田線、JR田沢湖線とかね。旅がてら、旅をメインとして、このイベントはついでに来ていただいても全然OKだと思います。『呑み鉄本線・日本旅 スペシャルライブ&トーク』は、旅のお供として、ね。もちろん、地元の方々にもお越しいただけると嬉しいです」
話し終えると、六角さんは「セットリスト、今日中に出すんだった〜」と、笑顔に。東北でのイベントに向けて、すでにテンションが上がっているようだ。