「大掃除」に役に立つ“意外な6つの道具”「家にあるモノで掃除ができるんだ…」「知らないと損!」
年末に近づくと大掃除に必要な掃除道具を用意しなくては……と考えるようになりますが、じつは買わなくても家にある意外なアイテムでキレイにできるかもしれません。そこで今回は掃除と片付けのプロ木村由依さんに「家にあるモノを使って大掃除する方法」を教えていただきます。
教えてくれたのは……木村由依(きむら よしえ)さん
女性のためのハウスクリーニング「クリスタルミューズ」代表。ハウスクリーニングの専門技術と思考と空間を整理するライフオーガナイズ®のスキルを組み合わせた独自のメソッドでサービスを提供。「掃除・片付け・講師」の 3つのサービスを柱に、お客様の要望に寄り添う丁寧なサービスが人気。テレビや講座など多方面で活躍中。
家にある道具をうまく使おう
専用の掃除道具を買わなくても、家であるモノで掃除ができたらうれしいですよね。そこで今回は「家にあるモノを使って大掃除する方法」についてご紹介します。
汚れに対して適切な洗剤を使っても、状況に合わせて道具を使わないと、汚れは簡単に落とすことができません。洗剤やスポンジで落とせる汚れは、軽い汚れや付着したばかりの新鮮な汚れです。「洗剤を使ったのに汚れが落ちなかった!」そんな経験をお持ちの方は、ぜひ道具をうまく使ってみましょう。
掃除に使える身近なモノ
1.定規
定規はヘラの役目をしてくれます。短い方の辺を使い、ヘラのようにこそげ落とします。たとえば、バスタブのへりに付着したザラザラの正体はカルキです。
<使い方>
・クエン酸や酸性洗剤をカルキに塗布して汚れをゆるめる。
・5分後に定規を使ってこそげ落とす。
2.マイナスドライバー
マイナスドライバーは、金属ヘラの役目をしてくれます。洗面所の蛇口の根本に付着したカルキをこそげ取ります。
<使い方>
・クエン酸や酸性洗剤をカルキに塗布する。
・5分後にドライバーを使って、こそげ落とす。
注意:ドライバーは金属なので、洗面台の天板を傷つけないように力の加減にはくれぐれも気をつけましょう。
3.食品用ラップ
ラップを丸めてこすると、研磨スポンジの役目をしてくれます。
<使い方>
・浴室の鏡にクエン酸や酸性洗剤を塗布したらラップを貼りつけ、鏡をパックする。
・10分ほど経過したらラップをはがし丸め、鏡をこすり洗いする。
この手法はトイレの手洗いボウルにも、同様のやり方で対応可能です。
4.アルミホイル
ホイルを丸めてこすると、研磨スポンジの役目をしてくれます。
<使い方>
・IHコンロに付着したコゲに、アルカリ性洗剤を塗布してホイルでパックをする。
・ホイルの上にお湯を沸かした鍋を乗せ、塗布した洗剤を温める。
・15分ほど経過したら鍋を移動し、パックしたホイルを丸めてこすり洗いをする。
落ちにくいときは、洗剤にクレンザーを混ぜてホイルでこすり洗いします。
5.筆
筆は、ハケやブラシの役目をしてくれます。絵の具や習字の筆は、細かい角の汚れをかき出します。
<使い方>
・サッシレールの角の汚れをかき出す。
・手の届かない洗面所排水口の中の汚れをかき出す。
少し洗剤をかけた後、筆でかき出すと穂先がちょうどよく細かな場所に届き、詰まった汚れをかき出してくれます。
6.お湯
お湯を道具と表現するのには語弊がありますが、凝り固まった油汚れを柔らかくふやかして落としやすくするためぜひ活用してください。五徳や魚グリル、換気扇などの油汚れに効果的です。お湯と混ぜた洗剤液に、汚れた五徳や魚グリルを漬け込み、汚れを柔らかくすることがコツです。
<使い方>
・沸かしたお湯に洗剤を入れ、少し水を足す。※やけどには十分に気をつけてください。
クエン酸が家にない場合は、食用酢でも酢酸のチカラでカルキ汚れを落とすことができます。
・洗剤液のお湯が40度以下になったら、洗剤液をつけながらブラシやスポンジでのこすり洗いをする。
代用も可能
浴室・トイレ・サッシレール・換気扇・キッチン・トイレなど、さまざな場所の汚れを落とすことができます。専用の道具があることが理想ですが、買い出しに行く前にまずは家にあるもので代用が可能なのか試してみるのがおすすめです。
※掃除前に素材を確認し、説明書等にて使うグッズや洗剤などで問題ないか事前にご確認ください。
※こちらの記事は元画像の提供者さまより許可を得て作成しています。
ayako/ライター