【西脇】「珈琲店EQUATOR」移転オープン!自家焙煎コーヒーとペアリングの良いスイーツを♪
2025年6月15日、西脇市嶋に移転オープンした「珈琲店EQUATOR(イクウェイター)」。20種類以上にも及ぶ世界各国のコーヒー豆を自家焙煎しています。カフェ利用はもちろん、ドリンクのテイクアウトもでき、思い思いのコーヒーライフを楽しめるのが魅力。季節限定のモクテルや、パティシエお手製のこだわりスイーツも要チェックです。
・「珈琲店EQUATOR(イクウェイター)」
JR日本へそ公園駅から南西へ車で約3分、国道175号沿いに店を構える「珈琲店EQUATOR」。コーヒー豆の購入をはじめ、テイクアウトやカフェまで幅広く利用できる自家焙煎コーヒー専門店です。
元は丹波篠山市でスタートした同店。事業拡大のため、2023年に店主の祖母の故郷である西脇市へと移転しました。その後、お客さんがさらに快適に過ごせる空間を目指してアップデートを決意。以前の店舗から車で約5分ほども離れていない西脇市嶋で、2025年6月15日に第3章を開幕させました。
この地を選んだのは、リピーターや地域のお客さんを大切にしたいという思いから。「今ある商品やサービスに疑問を持ち、常に改善しながらお客さんと一緒に成長していきたい」と話す店主の姿が印象的です。ハーブや花に囲まれ、自然に溶け込むような白い建物を目印に訪れて。
店名の「EQUATOR」は赤道を意味します。コーヒーは赤道付近の熱帯地域で収穫されることに由来するほか、地球を一周する赤道のように、縁が繋がる場所でありたいという願いを込めて名付けられました。
コンセプトは「優雅な時間(とき)を提供する」。缶コーヒーやインスタントで済ませがちな忙しいときこそ、焙煎したての新鮮な豆で挽(ひ)きたて、淹(い)れたてのコーヒーを飲んで心にゆとりを…そんな“心を豊かにする一杯の大切さ”を教えてくれるお店です。
かつては喫茶店やアパレルショップとしての歴史を刻んできた建物。それぞれの文化や建築士の思いを紡ぐためにも、あえてあまり手を加えず、さまざまなアーティストの絵画やスワッグで控えめに装飾されています。一部はまだ塗装段階で、進化する過程を楽しむのも醍醐味の一つ。
明るく気取らない雰囲気の店内は、男性も気兼ねなく利用できそう。ペット同伴OKの席も用意しています。
・常時20種以上がそろう自家焙煎コーヒー
自慢の自家焙煎コーヒーは全部で20種類以上。ラテアートやコーヒーについていろんなお店で学んだり味わったりする中で、自分の舌にぴたりと合うコーヒーと出合えなかったことが自家焙煎を学ぶきっかけになったそう。
現在は、貿易会社やコーヒー農園、コーヒー豆の卸業者など数社からコーヒーの生豆を仕入れ、焙煎やブレンドを独自で行っています。
いつでも新鮮な豆を届けられるよう、少量ずつ焙煎すること1日およそ10回。直売のほかにも、市内のカフェに卸したりオンラインショップで販売したりしています。
浅煎りから深煎りまで、アフリカ大陸からアメリカ大陸、アジア大陸まで、焙煎度・産地・品種に偏ることなく幅広く取りそろえています。ブラジルだけで7種類、エチオピアだけで5種類と、充実のラインアップ。さらにカフェインレスも4種類と豊富なので、お気に入りがきっと見つかるはずです。
人気No.1は、同店でもっとも深煎りであるイタリアンローストの「漆黒」。失敗から生まれたものの、スモーキーで炭火焙煎のような苦味が好評なんだそう。
店頭に並んでいない品種も、店主に希望を伝えれば、裏メニューとして用意してもらえることもあるかも!?定番の20種類は、豆だけでなくドリップバッグも販売しているので、飲むシーンによって使い分けて。
『EQUATORブレンド』550円
ここに来たらまずは飲んでほしい『EQUATORブレンド』は、オリジナルブレンドの豆を丁寧にハンドドリップしたこだわりのコーヒー。2種類のブラジルとエチオピア、グアテマラ、タンザニアの5種類の豆をブレンドし、それぞれの豆の長所を引き立て合ったバランスの良い一杯です。
「コーヒーが苦手な人のために配合しました」と話す店主の言葉通り、苦みや酸味といった角がとれた味わいで口当たりまろやか。一日に数回飲んでも飽きの来ない、飲みやすいブレンドに仕上がっています。
コーヒーを注ぐカップにも店主のこだわりが満載。丹波篠山でお店をしていたときに知り合った窯元にお願いして特注したものや、日本各地の陶芸の産地で買い集めたお気に入りのコレクションなど、普段自宅でなかなか手にすることのないものばかりがそろいます。
おいしいコーヒーをすてきなカップで飲むという何気ないひと時にこそ、小さな幸せを感じられそう。
ドリンクはすべてテイクアウトOK!お店のシンボルマークになっている手書きのウサギが描かれたカップは、なんとも言えないゆるさと愛らしさで、お出かけ気分も盛り上がりそう。
・コーヒーに季節感をプラスした月替わりドリンク
『エスプレッソトニックキウイ』800円 ※2025年7月限定
コーヒーに季節感をプラスした、月替わりのドリンクも用意しています。取材日はキウイを使ったモクテルで、クラフトコーラを思わせる初夏にぴったりの一杯。
エスプレッソは果実との相性を考慮し、苦味を主張しないよう浅煎りでジューシーなエチオピアを採用。トニックウォーターの炭酸が心地よい刺激を与えてくれます。果肉を感じられるキウイのコンポートとキウイの濃縮シロップ入りで、鮮やかなグラデーションもとってもキュート。見た目を楽しんだあとは、ぐるっとかき混ぜて召し上がれ。コーヒーが苦手な人でも飲みやすく、スッキリとフルーティーな味わいにきっと驚きますよ。
・大会出場経験のある店主が描くラテアート
焙煎士のほかにも、バリスタとしての顔も持つ店主。中でもラテアートの腕前は大会に出たり、専門学校で講師を務めたりするほど本格的です。
ラテアートをしてもらえるラテメニューは、『カフェラテ』(600円)『ココアラテ』『抹茶ラテ』(各650円)など。絵柄はその時々で変わります。
時にはお客さんのリクエストに応じ、専用の道具を使ってエッチングラテアートを描いてくれることも。気軽に相談してみて。
『抹茶ラテ』650円
『抹茶ラテ』は、注文が入ってから茶筅(ちゃせん)を使って抹茶を点てるのが“イクウェイター流”。使用する抹茶も宇治抹茶を使うなど、素材選びから工程まで一つひとつこだわり抜いた一杯です。
三温糖の優しい甘さが抹茶の苦みの引き立て役。「最後の一口までダマにならず、まろやかな口当たりを堪能してもらえるように」と一杯ずつ丁寧に淹れた『抹茶ラテ』からは、店主の優しさと愛情がにじみ出ています。
・パティシエ特製スイーツとのペアリングも
『米粉のガトーショコラ』650円
コーヒーだけでなく、焼き菓子やケーキといったスイーツとのペアリングも同店での楽しみ方の一つです。北海道産小麦粉、きび糖、「よつ葉バター」など、厳選した素材を使ってパティシエが丁寧に焼き上げています。
クラシックなビジュアルの『米粉のガトーショコラ』は、三田市にある姉妹店「カカオ工房エルモリーノ」で製造している、カカオ豆ときび糖だけの無添加のチョコレートが主役です。チョコレートの種類は気まぐれで、取材日はベトナムの深煎りチョコレートでカカオ60%。
一般的なねっとり濃厚なガトーショコラとは一線を画す、ふわっと軽めの口当たりが特徴的。それでいて、チョコレート本来の上品な香りや風味がダイレクトに伝わるから不思議です。温度によって変化する、魅惑の口溶けをじっくり堪能して。
『くるみとチョコチップのアメリカンクッキー』(3枚)450円
おうち時間のお供に購入する人が多いという『くるみとチョコチップのアメリカンクッキー』。ビスコッティを思わせるハードタイプのクッキーで、クルミやチョコチップの食感も相まって、ザクザクと食べ応えGOOD。コーヒーともラテとも相性抜群です。
地域に密着した自家焙煎コーヒー専門店「珈琲店EQUATOR」。店主の穏やかな人柄も魅力の一つで、お客さんとの距離が近く、“いつものコーヒーください”そんな会話も珍しくありません。自分にぴったりの究極の一杯を求めに、ちょっぴり足を延ばしてみてはいかが?
■詳細情報
■DATA
珈琲店EQUATOR(イクウェイター)
所在地
兵庫県西脇市嶋447
電話番号
070-8985-7216
営業時間
10:30~17:30