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「梅雨時期に釣り人がなりがち」大の釣り好きなのに釣りが億劫になる【釣り鬱】とは?

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「釣り鬱」は梅雨の時期になりやすい?(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

なんとなく釣りに行く気になれない日がある。天気や予定のせいではなく、ただ面倒くさい。そんな「釣り鬱」とも言える状態が、数週間続くこともある。この抑うつ的な気分、どう向き合えばいいのだろうか。雨の季節、そして暑い夏が迫る今、少し考えてみたい。

釣りに行く気になれない日

いきなり個人的な話になるが、私は最近あまり釣りにいっていない。二週間空いたこともある。これは自分にとっては結構長い時間だ。真冬や盛夏など釣果が期待できない日は完全なストップフィッシングとしているが、こうも釣りを敬遠するのは珍しい。

明確な要因としてひとつあるのが「腰痛」なのだが、それでも仕事には言っているのだから釣りだけを避ける理由とはなるまい。何かしら気分的な問題で釣りにいっていない状態である。

根本的に怠惰体質にできている身の上もあるが、ここまで自分から釣りへと動こうとしないのはなかなかないことだ。先日も絶好の潮回りと天候に恵まれた日を、それも梅雨入り前の最後の機会ともあろうに、見送った。

季節の変わり目や梅雨なんかに、私の場合はこの釣り鬱にかかることが多いようだ。みなさんにも同様のことがないだろうか?このような抑うつ的な気分に陥ってしまったときには、どうすればいいのか?

あんなに釣っていたのに(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

思いっきりダラダラする

釣り鬱というべきかストレス解消法として、「思いっきりダラダラする」という日を作るのもアリだろう。釣りというのは、スタイルにもよるが基本的に能動的な動きなので、受動的にダラダラとするのとは真逆にある。たまに何もしない日を作って心身を休めるのもいい。

私はことさらダラダラすると決めた日には前日からその準備をして、二度寝三度寝、夕方に四度寝くらいまでする。それだけ寝ても寝足りない気分がしたりするから、意外に疲れもたまっていたりするのかもしれない。釣り鬱は気づかないストレスや疲労のサインなのだろうか?

道具の刷新でモチベアップ?

釣り場にいく気が起こらなくても、ウィンドウショッピングみたいに釣具店を冷やかすのも面白い。必ずしも何かを買う必要はない。アングラーというのは釣具店にいくといつしか正気を失い、気が付くと手元の買い物籠に道具を溢れさせているものだ。

衝動買いは経済的によくないし、ストレス発散になるようで、あとから虚しさが訪れたりするものだ。

道具だけでも見に行く?(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

しかし道具の刷新でモチベーションアップというのはあり得る話かもしれない。十年一日同じロッドとリールを使っていると、別にそれで機能は十分でも、なんだか突然嫌気がさしたりするものだ。

ちょっといいリールを買う、新しい調子の竿を買ってみる、それをテストするために釣り場へ向かう…なかなか自然な釣り鬱の解消法といえよう。

釣りだけが楽しみじゃない

アングラーの人生の総量には釣りのウェイトがかなり重いことだろうが、当然のことながら釣りだけが人生ではない。ほかにやるべきことはいくらでもある。

美食を楽しむのもよい、カラオケに行くのもよい、ちょっと散歩して迷惑のかからないところでコーヒーと煙草をたしなむのもよい。何をしようとそれはすべて我々の自由である。釣りだけに縛られるのは、実は結構不自由なことなのかもしれない。

釣りをもっと自由に、気楽に(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

さて、そんなことを語ってみた筆者であるが、実はまだ今回の釣り鬱は抜けていない。どうしても腰痛が改善してこないこともあるので、今はそのせいにして、気分をそらしている。

だが最近新しい楽しみは増えた。生成AIを使っていろいろと画像を作ったり、撮影した魚の画像を批評させたりして遊んでいるのだ。次世代には必ずAIが来るので、今からこんなことで頭を慣らしておくのも悪くないだろう。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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