家事や仕事の合間に。こり固まった肩もスッキリ「セルフつぼケア」【まる得マガジン】
仕事や家事、趣味などで活動的になる昼は、体のあちこちに疲れがたまってくる時間帯。放っておくと、首や肩、腰などがズーンと重くなり、パフォーマンスが落ちてしまいます。
そんなときにおすすめなのが「セルフつぼケア」。「セルフつぼケア」とは、ツボを活用したセルフマッサージです。外出先でも簡単にできるので、ぜひ「つぼケア」をして、「こり」や痛みをやわらげましょう。
昼のセルフつぼケアで肩リラックス!
同じ姿勢で作業などに熱中していると、肩がガチガチにこり固まってしまうことがあるでしょう。その肩こりを放っておくと、重症化して頭痛や手のしびれなどに発展しかねません。大事なのは、血流を促すこと。仕事や家事の手を休めて、肩まわりのツボを刺激しましょう。
また、ツボを押さえながら体を動かすことも効果的です。慢性的な肩こりになる前に、こまめに「つぼケア」を行いましょう。
腕つかみ手首返し
前腕のツボ「手三里」は、肩から指先につながる経絡の途中にあり、肩の痛みやこわばりによく使われます。ここを押さえながら手首を動かすと、「手三里」まわりの筋肉が軽く動くことがわかり、肩にも刺激が伝わることが期待できます。
★★★=やや強めに圧をかける
手三里(てさんり)
前腕の外側、ひじから3㎝ほど先の盛り上がった部分。肩こりや五十肩、胃腸が弱ったときなどに使われる。
1片方の手のひらを顔に向け、もう片方の手でひじの少し上をつかむ。中指の指先が触れるあたりが「手三里」。
2ひじをつかんだまま、つかまれているほうの手首を前後にゆっくり曲げる。5~10往復。左右を替えて同様に行う。
肩押しクロール
肩がこったとき、自然と手が行く位置にあるのが「肩井」。ここを押さえながら、腕をクロールのように大きくまわします。そうすることで、肩甲骨や、肩や背中を覆う筋肉がしっかり動き、血行がよくなる効果を得られます。
★★=軽く圧をかける
肩井(けんせい)
首の付け根から3㎝ほど外側。肩こりや五十肩、頭痛などに効果があるとされる
1片方の肩に反対側の手を置く。中指の指先で押して気持ちよいと感じる場所が「肩井」。
※親指がのど元にかからないように、他の指にそろえておきます。
2肩に手を置いたまま、空いているほうの腕を大きく3回、後ろから前にゆっくりまわす。次に前から後ろに3回まわす。左右を替えて同様に行う。
※肩を動かしづらい場合は、最初は小さく、だんだん大きくまわしていきましょう。
講師
石垣英俊(いしがき・ひでとし)
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師。心身健康科学修士。2004年、都内に鍼灸治療院を開設。施術のほか、セルフケアアイテムの開発や、セルフケアの指導者養成にも取り組んでいる。オーストラリア政府公認カイロプラクティック理学士。中国政府認可世界中医薬学会連合会認定国際中医師。著書に『コリと痛みの地図帳』、『背骨の実学』(ともに池田書店)、『最強デコルテほぐし』(大和書房)など。
■『まる得マガジンMOOK 保存版 だいたいでOK! 朝・昼・晩のセルフつぼケア』より一部抜粋
■撮影 神ノ川智早
■イラスト 尚味