【御殿場・鰻のひろ田】「だどり着けるかな」と心配になるうなぎの名店 年季の入った階段にドキドキ
静岡・御殿場市の駅のすぐ近くに、知る人ぞ知る隠れた名店を見つけました。昭和の香りがする建物の2階にある「鰻のひろ田」です。年季の入った外階段を上がり扉を開けると、そこは別世界でした。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも見慣れた街並みも「裏」を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットをお散歩します。今回は、御殿場駅周辺を散策。
外観とのギャップがすごいうなぎ店
目に入ったのは、御殿場駅から目と鼻の先にある「ファッションプラザ」。
年季の入ったなんとも味がある、懐かしい建物です。かつては、洋服店がずらりと並んでいたそうです。
そんなファッションプラザの2Fに、地元の方が「御殿場一おいしい」とおすすめするうなぎ店「鰻のひろ田」はあります。
お店までの年季の入った階段に「たどり着けるのか?」とドキドキしながらも、2階に上がると全く雰囲気の違う空間が広がっていました。
ファッションプラザ2階の一番奥に、「鰻のひろ田」はあります。建物全体の雰囲気とはうってかわり、店内は落ち着いた雰囲気で、安心しました。
うなぎのほかに串焼きなどが楽しめる、知る人ぞ知る名店。店を構えてから50年以上、多くの有名人も訪れています。
ふわふわな身がたまらないうな重
一番人気のメニューは、うなぎが2枚乗った「あしたか山(4290円)」。
お重のふたを開けると、うなぎの香ばしい香りが広がります。
箸がストンと落ちる身のやわらかさ。口の中でフワフワとろけます。
メニューには「あしたか山」のほかにも「はこね山」や「ふじ山」が。
鰻のひろ田・廣田信洋さん:
松竹梅のように周りの山から名前を付けています
「あしたか山(4290円)」は2枚、「きんとき山(4950円)」は2枚半、「はこね山(6050円)」は3枚、「ふじ山(7700円)」4枚というように、御殿場周辺にある山の標高に合わせて、うなぎの枚数が増えていきます。
時期で変わる仕入れ先とタレ
取材時に提供されていたのは、鹿児島産のうなぎ。鰻のひろ田では、時期によってうなぎの仕入れ先を変えています。
静岡では浜名湖や吉田、愛知では一色や豊橋など、約10カ所の地域からそのとき最も質の良いうなぎを選択。仕入れたうなぎは、蒸してから焼く関東風で提供されます。
うなぎのおいしさを引き立てるのに欠かせないのが、秘伝のタレ。
鰻のひろ田・廣田信洋さん:
タレは修業先から継いでいまして、継ぎ足しだけで100年以上になります
さらに、季節によって味を変える工夫も。汗をかきやすい夏の暑い時期は、しょうゆを若干多くするなどこだわりがあります。
ひろ田のうな重を心ゆくまで堪能したい方は、裏メニューのエベレストがオススメ。うなぎの枚数を自分で決められる特別メニューです。
時期ごとにうなぎの仕入れ先とタレの味を変える「うなぎのひろ田」。扉を開けるまで多少ドキドキしますが、隠れた名店でした。
■店名 鰻のひろ田
■住所 静岡県御殿場市東田中870-1 ファッションプラザ2F
■営業時間 11:00~14:00(LO 13:45)
17:00~21:00(LO 20:00)
■定休 水
■問合せ 0550-83-3114