腸の調子を整えることは自律神経を整えることにもつながる!?
心と腸は一心同体
自律神経の安定には腸の安定が不可欠
【脳】不安【脳】動きが悪い【腸】動きが乱れる【腸】ストレス
腸の調子がいいと自律神経も安定。逆に腸の調子が悪いと血流が悪くなり自律神経が乱れます。自律神経を整えるためには、腸内環境の改善は不可欠なのです。
心と腸、一見全く関係がなさそうに思える両者ですが、実は密接に繋がっています。緊張やストレスを感じるとお腹が痛くなったり、便秘や下痢になったりするのは、脳が自律神経を介して腸にストレスを与えているからです。
消化や排せつ以外で、腸の最も大切な役割が血液をつくる源であること。そこで問題となるのが腸内環境です。腸内環境がよければ、良質な血液がつくられ、血流がよくなります。良質な血液とスムーズな血流は自律神経の安定に不可欠です。
また、腸内環境が悪いと便秘になります。便秘は慢性の腸壁炎症なので、腸壁でつくられるセロトニンの分泌が減少。幸せホルモンと呼ばれ、心の健康を保つために必要なセロトニンですが、約90%が腸壁でつくられているのです。結果、うつや気力低下、疲労感といったメンタルの不調を招きます。
では、腸内環境をよくするにはどうすればよいのか。それには、腸内細菌のバランスをよくする必要があります。
腸内には無数の細菌が存在し、善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割で構成されています。日和見菌は腸内環境の良し悪しで善玉菌にも悪玉菌にもなるのが特徴。食生活が乱れて悪玉菌が増えると日和見菌は悪玉菌に傾き、腸内環が悪化します。ですから、善玉菌が多い状態がベスト。ただし、悪玉菌が全くいなくなると善玉菌が働かなくなるため、1割程度は必要です。
幸せのカギを握る腸内細菌のバランス
腸内環境が安定する腸内細菌のベストバランスは 2:1:7
腸内細菌のバランスが悪い
↓
便秘になり腸壁が炎症
↓
腸壁でつくられるセロトニンが生成されない
↓
気力が低下しうつ状態を引き起こしやすくなる
腸内細菌のバランスを保つためには…
● 1日3食規則正しく食べる
● 善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を食べる
● 善玉菌を含む乳酸菌や発酵食品をとる
【出典】『1週間で勝手に自律神経が整っていく体になるすごい方法』著:小林 弘幸