豊原国周(とよはらくにちか)展が開催 川崎浮世絵ギャラリーで
川崎浮世絵ギャラリー(川崎区駅前本町)は明治期を代表する浮世絵師の豊原国周の作品を集めた展覧会「明治のダイナミズム豊原国周展」を開催する。1月5日(日)から2月9日(日)まで。開館時間は午前11時から午後6時半。入館料500円。月曜日休館(13日(月)は開館、翌14日(火)は振替休館)。
歌舞伎役者の似顔絵で知られる国周は、役者の半身像を画面いっぱいに描いた大首絵や、3枚続の大画面をいかしたダイナミックな構図で人気を博した。役者たちが見得を切る瞬間を、飛び出すような目、緊張感あふれるポーズで表現したのが特徴。ほとばしるエネルギーや匂い立つ色気までをも描き出そうとした。
他に初期作品、東海道に見立てた役者絵シリーズ、美人画など、国周の多彩な画業を紹介。
弟子の揚州周延(ようしゅうちかのぶ)の作品も展示。美人風俗画の印象が強い周延だが、国周の画風を受け継ぐ役者絵も残している。周延作品としては珍しい役者絵と、そこから展開していった歴史画を紹介。