シェア別荘のSanuに出資 大丸、松坂屋のJ.フロントリテイリングの株価が18.13%上昇
大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングの株価が、5月16日に大幅に上昇した。4月度の売上収益を発表した15日の終値が1840円だった株価は、16日に18.13%上昇し、333円高となる2173円で取り引きを終えた。
また、J.フロントリテイリングは5月15日、イグニション・ポイントベンチャーパートナーズと共同で運営するファンド、JFR MIRAI CREATORS Fundを通じて、シェア別荘サービス「サヌ セカンドホーム(SANU 2nd Home)」を展開するSanu(本社:東京都目黒区、代表:福島弦)に出資すると発表した。「サヌ セカンドホーム」は、ニセコや淡路島、奄美など全国31拠点189室を展開している。また、JFR MIRAI CREATORS Fundをは2022年に設立され、運用規模は30億円で運用期間は10年間としている。
一方、4月度の月次報告では、インバウンドの減速傾向が顕著だった。大丸松坂屋百貨店の4月度の免税売上高は前年同期比で20.5%減と落ち込んでおり、5月度は同37.0%減で推移している。前年の反動減もあるが、今後はさらに円高などの為替変動や国際情勢などが影響してくる可能性がある。