節約額を劇的に変える!知って得する「前倒し」の法則【FP1級サバンナ八木流】
「ブラジルの人聞こえますか~!」のギャグでおなじみのサバンナ・八木真澄さんが、実はFP1級というお金の専門資格をお持ちなのをご存じでしたか? その八木さんが猛勉強の末に導き出した、本当に役立つ「お金のガチ情報」が本になりました。それが『FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』(KADOKAWA)です。YouTubeで人気のFP・ほんださんも、難しい金融知識を分かりやすく解説してくださるので、「老後の生活資金は大丈夫だろうか?」「年金だけで暮らしていけるのか?」といった不安を解消するヒントが満載です。この1冊で、これまで敬遠しがちだったお金の話が、ぐっと身近に感じられるはずです。
※本記事はサバンナ 八木真澄、ほんださん(本多遼太朗)著の書籍『FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』から一部抜粋・編集しました。
行動は早ければ早いほど、人生の幸福度を上げる
<前納> 難易度★☆☆☆☆
僕50年生きてきて、最近知ったことがあるんです。それは、お肉を美味しく食べる方法です。お肉の両サイドに網目の隠し包丁を入れると、とても柔らかく食べられるんです。かたいお肉も隠し包丁が入っているおかげで、ものすごく柔らかいんです。なぜこのことを僕はこの歳まで知らなかったんだと、すごく悔しい気持ちになりました。ハタチからこの隠し包丁の技術を知っていれば、30年間は柔らかいお肉を食べられたのに。
なんの話やねんって思うかもしれませんが、要は「行動は早い方が得をする」ってことです。
お金の使い方もそうなんです。国民年金基金って、例えば4月から翌年3月までの1年分の掛金を前納(前払い)すると、0.1カ月分の掛金が割引されるんですよ。
これけっこうデカいですよ。仮に毎月の掛金が3万2000円の場合、40年間だったら12万8000円の割引。500円の牛丼でいうと256回分くらいの節約。で、これって結局の話、セッティングするだけじゃないですか。セッティングする時間は1時間かからない。しくみを作るだけで12万8000円もらえると考えたほうがいい。セッティングは一瞬、セットしたら一生。アクションは早ければ早いほうがいい。
お金の話からまた戻しますけど、情報をなるべく早く知る大切さって、なんでもそう。人生の楽しみにもつながる。例えば、近所に良い感じの銭湯を見つけたら、旅行先で楽しみを見つけるよりも、何度も行けてコスパがいい。この前も、三河安城にいい感じのビジネスホテルを見つけて、もっと早く知っておけばよかったと思いました。でもここから先の幸福度は、ずっとプラスされたままだからよしと考えるんですけどね。
<ほんだ先生の補足メモ>
早く動いたほうがおトクという観点では、年金保険料の前納はぜひ実践したいところ。自営業者の場合、国民年金は最大で2年分の保険料を前納できます。毎月納付する場合に比べ、2年間で1万5000円程度の割引になるため、40年間(20回)きっちりやれば、30万円程度割引ができます。
サラリーマンでもできる行動としては、ふるさと納税があります。
ふるさと納税は、一定額までであれば、2000円を自己負担するだけで、返礼品がもらえるしくみです。ニュースではふるさと納税の問題点などが取り挙げられることも多いですが、制度利用者の立場からみると、自己負担額以外のデメリットが全くない美味しい制度です。これも早く行動に移した人ほどトクする制度といえます。
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