【リアル給与明細】34歳、電話対応。生活費だけで精一杯……。固定費を見直したいです【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【34歳 オペレーター】
【リアル給与明細】34歳、オペレーターの場合
プロフィール
34歳、女性
オペレーター
▼現状
仕事内容は、電話でお客様対応をするオペレーター
労働時間は月160時間、残業は30時間
ボーナスは22万円程度
【相談内容】給与が少なく、生活費だけで精一杯です。固定費の見直しはどのようにすればよいしょうか?
解説するのは……
◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。
現在のお給料は平均と比べると?
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の同業種の平均年収は約376万円*です。
質問者さんの現在の年収は約286万円ですので、平均より低い水準と言えそうです。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
固定費見直しのポイント
質問者さんは固定費を見直したいとのこと。
それでは、固定費見直しのポイントを解説します。
1.固定費のリストアップ
まず、家計における固定費をすべて洗い出してみるのがおすすめです。
家賃、電気・ガス・水道などの光熱費、インターネットや携帯電話などの通信費、保険料、サブスクなど、毎月の支出する費用と金額を正確に把握しておくことが大切です。
自動車を保有している場合は「自動車関連の費用」、お子さんがいらっしゃる場合は授業料などの「教育費」も固定費になりますよ。
2.見直しの優先順位を設定
次に、各費用の必要性を見極め、見直しの優先順位をつけましょう。
例えば、家賃や光熱費は削減できる余地があるものの、完全に無くすことはできません。
一方で、使っていないサブスクリプションや過剰な保険などは、見直しによって削減できる可能性があります。
このように、「なくても生活に支障がないもの」や「コストを抑えられる可能性があるもの」を見つけ出すことが重要です。
3. 各費用の見直し
見直しできる費用について無理のない範囲で見直しを進め、毎月の固定費を減らします。
・家賃
一般的に、家賃は毎月の手取り収入の3割程度が目安。
収入に対し家賃の比率が高い場合は、引っ越しを検討するのも一つの選択肢です。
しかし、家賃が低いところに引っ越すときには、敷金や礼金、仲介手数料、保証料などの初期費用がかかる点、さらに、家賃が下がっても交通費が増えればあまり意味がなくなってしまう点に注意が必要です。
・水道光熱費
使用量に合った適切なプランを選んでいるかを確認し、無理のない範囲で使用料の削減に努めましょう。
少しずつ節約を意識するだけでも、長期的には大きな効果につながります。
・通信費
格安スマホへの変更や通信プランを見直し、不要なオプションは解約も検討しましょう。
・保険料
保加入している生命保険や医療保険の内容を見直し、過剰な補償内容があれば見直します。
・サブスクリプション
使っていないサービスや重複しているものがあれば解約がよいかもしれません。
無料期間終了後に自動的に課金されるサービスも多いため、確認が必要です。
4. 定期的な見直しを習慣化
固定費は見直しを一度するだけでなく、定期的にチェックすることが重要です。
無駄を減らし、家計の効率化を図ることにつながりますよ。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりもかなり低い水準です。
・固定費は優先順位をつけて見直すことが重要です。
・定期的にチェックすることで、家計の効率化を図ることができます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。