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ファン感謝デーで「勝つぞ!釜石SW」 2部残留かけ、入れ替え戦へ「声援が力に」

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 NTTジャパンラグビーリーグワン2部の日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)は17日、釜石市大町の市民ホールTETTO前広場でファン感謝デーを開いた。今季は最下位となり、入れ替え戦に臨むチーム。ファンは選手やスタッフの労をねぎらいつつ、「勝つぞ」とエールを送った。「来季も2部で戦う資格を勝ち取る」。熱い思い、後押しを、残留をかけた戦いへの力にする。

 約300人が参加。イベントの冒頭、桜庭吉彦ゼネラルマネジャーが今季リーグ戦の全14戦を振り返り、「戦い抜けたのは皆さんの応援のおかげ。残念ながら目指す成績ではなかったが、僅差のゲーム、得失点も改善し、チームは着実に強くなっている。皆さんの後押しを力に24日、31日の大事な試合を勝ち取り、来年も2部で戦う資格を得たい」とあいさつ。SH村上陽平主将(26)の発声で乾杯した。

「かんぱーい!」。村上陽平主将(右上の写真)が音頭を取った


 ファンら来場者は選手、スタッフと言葉を交わしたり写真を撮ったり交流を楽しんだ。会場にはホーム戦でも出店したキッチンカーなど飲食ブースが並び、選手が「15分限定店長」として呼び込み、接客に挑戦。試合で見せる真剣な表情とはひと味違う、穏やかな笑顔や気さくな一面を見せ、ファンらの「応援したい」気持ちをガッチリつかんだ。

サム・ヘンウッド選手、トンガ・モセセ選手と笑顔でパチリ


サインを求めたり、会話を弾ませたり、写真を撮ったり


キッチンカーの「15分限定店長」を務めた選手ら


「おいしいビール、いかがですか」とトンガ・モセセ選手


 “押し”の選手にサインを求め歩いていた一関市の金田慶一郎さん(千厩小3年)は自身もラグビー競技に親しんでいて、選手たちは「ヒーロー!」と笑った。競技の魅力は「チームプレーで、仲間と力を合わせられること」。目標は「スタンドオフ、センターをやりたい。突っ込んでいける」と、やる気を刺激された様子だった。

 ファンが選ぶMVPの発表もあり、正確なキックでチームをけん引したSOミッチェル・ハント選手(29)が選ばれた。「全試合の先発フル出場」「チーム最多得点。得点力は素晴らしく、守備力もある」「ラグビーやチーム、ファンに対する真摯(しんし)な姿勢、試合での活躍は応援したくなる」。ファンから届いた声に、ハント選手は「応援、ありがとうございます。釜石はワンシーズン目だが、楽しい年だった。接戦がすごく多かったが、来シーズンは絶対勝ってみんなでお祝いしたい」と、すでに先を見据えた。

MVPに選ばれたミッチェル・ハント選手(右)、評価した投票者、須田康夫ヘッドコーチ(左)


 退団選手、スタッフもあいさつ。15年在籍した黒沢尻工高出身のプロップ高橋拓也選手(33)らに惜しみない拍手が送られた。2年在籍した古川浩太郎選手(30)を追いかける福岡県の30代女性も駆け付け、「次のステージでも応援を続ける」と思いを伝えた。

退団する選手を家族、チームメート、ファンらがねぎらう


 須田康夫ヘッドコーチ(41)も今季限りで退任する。2010年に釜石SW入りし、フランカーやナンバー8として活躍し、主将も務めた。仙台育英高コーチを経て、20年にFWコーチでSWに戻り、21年から指揮を執って4季目。今季は4位以内を目標に掲げたが、2勝12敗の勝ち点11で8チーム中最下位に終わった。「入れ替え戦に回ってしまったが、残り2試合ある。しっかり勝ち、今季の悔しい思い、借りは2部で返さなければ。サポーターの力も借りて、チーム一丸となって勝ち切る」と奮起。「大好き」と深い思い入れがあるチームの「2部残留」へ選手たちを鼓舞する。

選手らに熱視線を送るファン。変わらぬエールも送り続ける


 釜石SWは24日、盛岡市のいわぎんスタジアムで入れ替え戦第1戦に臨み、マツダスカイアクティブズ広島(3部1位)を33-14で下した。ホーム戦で貴重な勝ち点4を獲得。残留へ前進した。

 第2戦は31日、敵地で行われる。釜石SWは勝ちか引き分けで2部残留が確定。負けた場合も得失点差などの条件次第で残留ができる。最終決戦―。今季のスローガン「STEEL WAVE」のごとく、ピッチ上で「強い決意と勇気を胸に、鋼のような波を起こす」選手たちへ地域やファンが熱い声援を送っている。

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