2024年度決算は2割の減益だったルックHDの新社長に澁谷治男専務が就任へ
「A.P.C.(アーペーセー)」や「マリメッコ(marimekko)」「イル・ビゾンテ(IL BISONTE)」など、主に欧米の婦人服ブランドを展開するルックホールディングス(以下、ルックHD)は2月14日、2024年12月期の通期連結決算を発表した。売上高は547億3900万円(前年比1.3%減)、営業利益は25億3000万円(同17.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は19億2500万円(同21.7%減)と減収減益だった。
アパレル関連事業は、日本は売上高242億5500万円(前年比2.0%増)、営業利益18億500万円(同0.7%減)だった。2024年に「ウニッコ(Unikko)」が60周年を迎えた「マリメッコ」や、「A.P.C.」は堅調だったが、専門店からの受注が減少した。韓国は物価の上昇に加えて政情不安などの影響もあり、売上高は284億2600万円(前年比2.5%減)、営業利益は16億3500万円(同13.7%減)だった。
また、ルックHDは多田和洋社長が代表取締役会長に就任し、新社長に澁谷治男専務取締役が就任する人事を発表した。3月28日に開催予定の株主総会とその後の取締役会で正式に決定となる予定だ。澁谷治男氏は1987年にルックHDに入社し、2019年には子会社のルックの社長兼事業本部長に就任。イタリアのイル・ビゾンテ社の取締役も兼任している。
ルックHDの2025年12月期の連結業績予想は、売上高は550億円(前年比0.5%増)、営業利益は26億円(同2.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億円(同3.9%増)としている。