気軽に集える憩いの場に 磯子に交流拠点「カフェらいらい」
地域のお年寄りから、障害や発達が気になる子どもの親、不登校の子どもまで誰もが気軽に集まれる「居場所」になれば-。そんな思いが込められたカフェが2月、磯子駅近くのアイランドビル1階にオープンした。店の名は「カフェらいらい」。店長の市川幸裕さんが飼っていたライオンラビットの名前が「らいらい」で皆にかわいがられていたことから、「愛される店になれば」と名付けた。
4人の子どもの1人が「広汎性発達障害」で、妻が新杉田地域ケアプラザで月に1回ほど開催されている発達が気になる子どもの「子育てお茶会・花カフェ」を手伝っているため、顔を出すうちに、「『学校に行きたくない』『暴れてしまう』など、障害者手帳の対象にはならない『グレーゾーン』の子を持つ親たちが話をすることですっきりする場をつくりたい」とオープンに至るまでの想いを話す。
ものづくりの体験も
カフェではランチやコーヒー、パウンドケーキなどを提供。調理や介護の仕事に携わってきたが、ものづくりが好きで、「完成した時の喜びを多くの人に味わってほしい」とアクセサリーや小物などのものづくり体験もでき、ものづくりの講師は市川さんやスタッフが務める。飲食すればミシンを無料で貸し出すなどのサービスも。デイサービスで働いていた経験を生かし、いすに座ったままできる体操教室を開いたり、地域の障害者がつくった作品の物販を始めるなど、「世代を超え、多くの人が集える場になればうれしい」と市川さん。
今後は、不登校の子どもたちの居場所にもなればとし、「老若男女ここに来れば何かできる、みんなと会える、そんな憩いの場になれば」。
問い合わせは【電話】045・349・5525。午前11時〜午後6時、木曜定休。