九州の温泉郷「別府」でしか買えないお土産9選♪ 定番や隠れた特産品も
別府でしか買えないお土産9選
温泉の癒しを求めて多くの観光客が訪れる、大分県別府市。あちこちで湯けむりがあがる様子は、日本屈指の源泉数を誇る別府市ならではの光景です。7つの源泉をまわる「べっぷ地獄めぐり」では、熱泥や熱湯がふつふつと湧きあがる様子を間近で見られます。
観光を十分に満喫したら、忘れてはならないお土産選び。せっかく別府を訪れたからには、ご当地ならではのものを選びたいですよね。この記事では、ライターが実際に現地を訪れて厳選した、別府の歴史が感じられる銘菓やネット通販では購入できないレアな特産品をご紹介します。
家族や友人、特別な人に喜んでもらえる、お土産選びの参考にしてくださいね。
1. まめ秀「豊後柚子コショウ豆」
美しく設えられた棚に、カラフルな豆菓子がズラリと並ぶ「まめ秀 別府駅前本店」。JR別府駅からわずか徒歩1分と、お土産購入には大変アクセスの良い場所にあります。
豆菓子とひと口にいっても、まめ秀で販売されている豆菓子は種類が豊富で、見た目も味もさまざま。色とりどりの商品は、どれも職人がこだわりを持って作りあげられており、ひとつひとつ丁寧に梱包されていることが良くわかります。
「まめ秀」は大分県内をはじめ福岡や長崎にも店舗を複数展開していますが、別府限定で販売されているのが「豊後柚子コショウ豆」です。
大分の名産でもある柚子胡椒の、さわやかな香りとほど良い辛みが感じられるひと品で、濃いめの味付けがビールや焼酎などのお酒のアテにもピッタリ。豆菓子は年配層向けと思われるかもしれませんが、まめ秀の商品はパッケージがどれもおしゃれなので、お土産としての見栄えも抜群ですよ。
また「豊後柚子コショウ豆」は一袋ずつ小分けになっているので、会社やグループへのバラマキにも便利。自分用に買うなら、1パックになった「豊後柚子胡椒豆」がおすすめですよ。
1パック売りの商品はレモン豆やトマト豆など、ほかではなかなか見られない味もたくさんあります。種類が多くて迷ってしまいますが、試食もできるので実際に食べてお好みの味を見つけるのも醍醐味のひとつです。
ちなみに、まめ秀別府駅前本店では焼きたての「豆判焼き」も食べられます。黒豆きなこが練り込まれた特製の生地は、あんことの相性が抜群。訪れた際はぜひ、できたての食感を堪能してくださいね。
口コミ・SNSでの反応
まめ秀の豆菓子はどれも食べやすくておいしい
柚子コショウは味が濃くて、日本酒や焼酎に合う!
購入した場所 / まめ秀 別府駅前本店
住所 / 大分県別府市駅前本町2-8駅前暁ビル1階
営業時間 / 11:00~21:00
定休日 / 毎週月・木曜日
HP / https://www.mamehide.com/
2. LUNCH BOX PECOPECO「とり天の素セット」
大分のソウルフードといえば「とり天」が有名です。とり天は別府市にあるレストラン「東洋軒」が発祥とされており、県内では家庭料理として広く親しまれてきました。別府市内にはもちろん大分県内にも多くの専門店があり、「とり天」は観光には欠かせない人気グルメです。
「おいしいとり天をお土産にしたい!」という方は、自宅で簡単に再現できる「とり天の素セット」がおすすめです。タレと粉がセットになっており、鶏肉をタレに1~2分漬け込むだけで、中まで味が染み渡ったとり天ができあがります。
レシピの紙には、材料に「鶏もも肉」の文字。筆者はむね肉を使用しましたが、むね肉とは思えないほどジューシーでやわらかい仕上がりに家族全員感嘆の声が漏れ出るほどでした。
加えてレシピには「鶏肉をひとくち大に切る」と書かれていますが、少し薄めのそぎ切りにすれば火の通りが早くなり調理がスムーズになります。
また説明書のとおりに天ぷら粉と水の割合を1:1で作ると衣が少し固めに感じるかもしれませんが、漬け込んだお肉を投入することでちょうど良い固さになるので、説明書通りに作ってみてください。
常温で1年以上日持ちするので、夕飯作りのためにストックしておくのも良いでしょう。筆者は実際、もっとたくさん買えばよかったと少し後悔しています(笑)。
口コミ・SNSでの反応
とんでもなくおいしくてビビりました!これは買い!!
別府で食べたとり天が家で食べられるのは嬉しい
購入した場所 / みやげのいえよし
住所 / 大分県別府市駅前町12-13(JR別府駅内)
営業時間 / 8:00~21:00
定休日 / 年中無休
HP / https://www.ekimachi1.com/beppu/floor/ieyoshi
LUNCH BOX PECOPECO HP / https://www.instagram.com/lunchbox_pecopeco/
3. かるかん堂 中村家「かるかん」
別府市にある「中村家」は昭和27年の創業以来、素材にこだわり別府ならではのかるかんを作り続けています。かるかんといえば「鹿児島」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、大分も鹿児島と同じくらい、かるかん作りが盛んです。中村屋の店主いわく、鹿児島のかるかんから暖簾分けされた歴史があるそうです。
中村家のかるかんは、厳選した国産の山芋、うるち米の米粉、良質のこしあんのみを使用。山芋はひとつひとつ手作業で皮をむき、その朝擦りおろした新鮮なものを使用するなど、創業当時と変わらない作り方で伝統を守り続けています。
賞味期限は2週間程度と長くはありませんが、風味を損なわず安全なものを提供したいとの思いから、保存料は使用していません。
店頭では早い時間に訪れれば、蒸したてのかるかんを食べられるチャンスがありますよ。温かくてもっちり、しっとりとした、ここだけの贅沢を味わってください。
口コミ・SNSでの反応
もちっとした皮と甘いあんこが本当においしい
しつこくない甘さで食べやすい
購入した場所 / かるかん堂 中村家
住所 / 大分県別府市石垣東6丁目8-14
営業時間 / 8:00〜18:00
定休日 / 毎週水曜日
HP / http://www.karukan-do.jp/
4. フジヨシ醤油「カボス醤油」
醤油や味噌などの調味料は地域によって味の違いが大きく、観光地の食事で衝撃を受けることも少なくありません。「地元の醤油がやっぱり好き」という人も多いなか、フジヨシ醤油の醤油は、県外からの観光客がこぞって買い求める人気のひと品です。
フジヨシ醤油の代名詞ともいえる「カトレア醤油」は、大分県内の家庭はもちろん、居酒屋やレストランなどでも使用されるほど地元民には馴染み深い調味料です。九州特有の甘さと、かつおだしのうま味のバランスが良く、刺し身醤油や煮物の味付けにも使えます。
定番のカトレア醤油と並ぶ人気の商品が、大分県特産のかぼすを使用した「カボス醤油」です。だしのうま味にかぼすのまろやかな酸味が加わり、さわやかな香りが食欲をかきたてます。
口コミで全国に人気が広まり現在では通販でも購入できますが、県外からの注文は送料がかかります。別府市の飲食店でその味を確かめて、ぜひ店舗で購入してください!
口コミ・SNSでの反応
近場にあったら一升瓶で買いたい
焼き魚にかけたり、酢の物に入れたりしてもおいしい
購入した場所 / フジヨシ醤油
住所 / 大分県別府市光町9-9
営業時間 / 月曜日~土曜日:8:00~17:00日曜日・祝日:9:00~15:30
定休日 / 年中無休
HP / https://www.f244.com/
5. 塩月堂老舗「塩月のゆずまん」
無農薬のゆずを使用したお菓子で知られる、明治43年創業の「塩月堂老舗」。昔ながらのお店が立ち並ぶ別府のなかでも、特に歴史のある老舗菓子店です。この店の看板商品である「ゆずまん」は、昭和天皇が別府を訪れた際に召しあがられたことでも知られているそうですよ。
「ゆずまん」は、ゆずのジャムをやわらかなブッセ生地でサンドした和洋折衷のお菓子です。甘味料に頼らない自然の甘さと、口いっぱいに広がる上品なゆずの香りで、多くの地元民や観光客に親しまれています。
筆者が訪れたときは、とても気の良いおばあさんが1人で切り盛りされていました。ゆずの香りが漂う店内でのおばあさんとの会話も、この店を訪れる人々の思い出の1ページです。
口コミ・SNSでの反応
子どもからお婆ちゃんまでみんな大好きなお菓子です
ゆずのジャムが上品で、ブッセとの相性も抜群!
購入した場所 / 塩月堂老舗
住所 / 大分県別府市元町14-16
営業時間 / 9:00~20:00
定休日 / 第1・3日曜日
HP / なし
6. 一番茶摘み専門店 まるにや「ハレーすいせい」
九州各地の玉露や番茶など、上質な茶葉を販売している一番茶摘み緑茶専門店の「まるにや」。本店は大分県北部の古市町にありますが、お手軽にお土産を購入するなら別府駅内にある「えきマチ1丁目別府B-Passage(ビーパサージュ)支店」をぜひ訪れてください。
さまざまなお茶のなかでも特に目を引くのが、夜空に流れ星が描かれた美しいパッケージの「ハレーすいせい」です。ハレー彗星が地球に最接近した1986年に誕生し「回帰する76年後にも愛されるように」との願いを込めて名付けられました。
現在では別府市の宿泊施設で提供されることもある、まるにやの看板商品として親しまれています。
ホットも水出しもできるティーバッグタイプで、1杯から淹れたてのお茶を手軽に楽しめます。甘さを際立たせたいならぬるめのお湯で、苦みや香りを味わいたいなら熱いお湯で淹れるのが、ハレー彗星のおいしさを十分に引き出すコツですよ。
「まるにや」では、大分県の特産品を使用したブレンドティも製造・販売しています。そのなかでも筆者が、その味に驚きと感動を隠せなかったひと品が「かぼす緑茶」です。
香料や甘味料は一切使用していないにも関わらず、かぼすのさわやかな味と香りがしっかりと感じられ、さながら「和製フルーツティ」ともいえる上品な味わい。舌をやさしく撫でるようなやわらかな味は、お土産にすれば喜ばれること請け合いですよ。
口コミ・SNSでの反応
宿泊先にあった「ハレー彗星」がおいしくて駅で購入しました
ホットでもアイスでもおいしい
購入した場所 / えきマチ1丁目別府B-Passage支店
住所 / 大分県別府市駅前町12 (別府駅内 )
営業時間 / 9:00~20:00
定休日 / 年中無休
HP / https://www.ekimachi1.com/beppu/floor/maruniya
まるにやHP / https://www.maruniya.com/
7. 南光物産「ざぼん漬」
「べっぷ地獄めぐり」の白池地獄と血の池地獄の間に位置する「南光物産」では、別府の郷土菓子である「ざぼん漬」が直売所限定のリーズナブルな価格で購入できます。
ざぼんは別名「文旦(ぶんたん)」や「ボンタン」とも呼ばれ、九州や四国では広く普及している直径18cmほどの黄色い柑橘系の果物です。由来は諸説ありますが、江戸時代に中国の通商船が嵐によって遭難した際に鹿児島の漁師に助けられ、そのお礼としてざぼんを受け取ったことが始まりといわれています。
ざぼんの食べ方と砂糖漬け(後のざぼん漬)を教わった漁師は種からざぼんを育て、鹿児島でざぼんを生産。その後、明治時代初期に別府の菓子職人が鹿児島を訪れた際にざぼん漬を食べたことから別府にもざぼん漬が伝わり、現在では別府名物として知られる銘菓となったそうですよ!
ざぼん漬けは、ざぼんの白くて厚い皮を、砂糖と水あめでじっくりと煮込んだもの。柑橘類独特のさわやかな香りとほど良い苦みがあり、お茶やコーヒーだけでなく、ブランデーやウイスキーなどにも良く合います。
そのまま食べてもおいしいですが、砂糖の代わりに紅茶やジャスミンティーに入れたり、ヨーグルトに入れたりするのもおすすめの食べ方です。「南光物産」にはさまざまなメーカーのざぼん漬けが売られており、それぞれ試食もできるようになっています。お好みのものをぜひ見つけてくださいね。
口コミ・SNSでの反応
上品な甘さでサイズ感もちょうど良い
苦みがしっかりとあって、甘いだけではないおいしさです
購入した場所 / 南国物産 本社直売所
住所 / 大分県別府市北鉄輪1組
営業時間 / 8:00~17:00
定休日 / 年中無休
HP / https://zabon.jp/
8. 別府市農林水産課「ざぼんサイダー」
レトロなパッケージと100mLのサイズ感がかわいい「ざぼんサイダー」。別府市ではざぼんの生産を盛りあげようと、昭和37年から市営ザボン園を運営しています。その農園で規格外になったザボンを使って作られているのが、この「ざぼんサイダー」です。
この商品は、別府市農林水産課の職員が企画・開発したもの。ホテルや土産店、サービスエリアなど、別府市内のさまざまな場所で販売されています。さわやかな香りと甘酸っぱい風味が特徴で、しっかりと冷やして温泉あがりに飲むのが別府市おすすめの飲み方です。
インターネットでは24本入り1箱5,100円(税込)という価格ですが、別府市内の各店舗なら1本から購入可能。2本セットは箱入りでもかさばらない大きさなので、お土産にもぴったりです。
口コミ・SNSでの反応
レモンや柚子とは違う独特の風味が良い
ざぼんサイダーを湯あがりに飲んですっきりしました
購入した場所 / 三味ざぼん店
住所 / 大分県別府市北浜1丁目4-5
営業時間 / 10:00~17:30
定休日 / 毎週日曜日
HP / https://www.sanmizabon.com/
別府市HP / https://www.city.beppu.oita.jp/sangyou/nourinsuisan/zaboncider.html
9. 温泉卵
別府名物「べっぷ地獄めぐり」では、個性豊かな7つの源泉を巡るだけでなく、各スポットごとにあるお土産屋さんで限定商品を見つけるのも楽しみ方のひとつです。温泉地の定番グルメ「温泉たまご」も地獄ごとに見た目や味わい、作り方などが異なり、源泉の違いを感じられます。
写真左の白い温泉たまごは、コバルトブルーの幻想的な景観が目を引く海地獄の温泉たまご。写真右の茶色い温泉たまごは、かまど地獄の名物「温泉ピータン」です。ピータンの名で販売しているのは、かまど地獄のみで、蒸気で数十時間にも渡り蒸すことで卵自体が茶色くなり、食べると燻製にしたような香ばしい風味が口中に広がります。
温泉たまごは源泉を眺めながらで熱々の状態で食べるのもいいですが、かまど地獄の温泉ピータンは常温で4〜5日日持ちするのでお土産にもおすすめです。
「べっぷ地獄めぐり」のなかでも特に人気のお土産は、血の池地獄限定の「血の池プリン」です。人気のあまり午前中には品切れになってしまうこともあり、筆者も残念ながら購入できず泣く泣く諦めました。血の池地獄は早めに足を運んで、ぜひ血の池プリンをゲットしてください。
口コミ・SNSでの反応
ほかの温泉たまごとは違う絶妙なうま味が一度食べたら忘れられない
海地獄の温泉たまごは、時間がたってもおいしかった
購入した場所 / 海地獄
住所 / 大分県別府市大字鉄輪559-1
営業時間 / 8:00~17:00
定休日 / 年中無休
HP / https://www.umijigoku.co.jp/info/
購入した場所 / 血の池地獄
住所 / 大分県別府市野田778
営業時間 / 8:00~17:00
定休日 / 年中無休
HP / https://chinoike.com/
別府のお土産が購入できる場所
時間がないときや、一度にまとめてお土産を購入したいときは、下記の場所がおすすめです。別府市内のお土産を網羅的に販売しているので、あちこちに足を運ぶ必要がありません。
・JR別府駅
・別府港(フェリーターミナル)
・トキハ別府店(1F・B1F)
・ドン・キホーテ(お土産コーナー)
特にドン・キホーテは深夜2時まで営業しているので、日中に買い忘れたり、買いに行く時間がなかったりしたときに非常に便利です。
情緒あふれる別府のお土産を旅の思い出に
大分県別府市は、日本でも有数の温泉地として知られる町です。今回紹介したお土産は、地元民にも古くから親しまれているものや、別府の特色や歴史が感じられるものばかり。この記事を参考に、古き良き温泉街の散策とあわせて、別府でしか買えない特別なお土産を見つけてください。
※ 掲載商品の情報は公開時点のものです。店舗によっては取り扱いがない、または販売終了している場合もありますので、あらかじめご了承ください。
※ 本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。
ライター:鎌上織愛(幼児食アドバイザー、グルメ旅ライター、お土産コンシュルジュ)