「さんざん“血まみれ”になってきたけど、今回が過去最高記録」注目の若手女優が嬉しそうに語るホラー映画『アビゲイル』の舞台裏
『M3GAN/ミーガン』のユニバーサル・ピクチャーズと、『スクリーム』のレディオ・サイレンスが放つサバイバル・アクションスリラー、『アビゲイル』が9月13日(金)より全国公開を迎える。
このたび、本作で“実は吸血鬼”のバレリーナ少女を誘拐する犯罪グループの一員として、重要な役回りを演じたメリッサ・バレラの新場面写真が解禁。公開を目前に控えるこの機会に、世界が注目する若手俳優メリッサと、そんな彼女が扮するキャラクター“ジョーイ”の魅力を紐解いていこう。
いま世界が注目するメリッサ・バレラとは?
10代の頃から学校演劇を通じて芝居に親しみ、演技はもちろん歌唱やダンスでも高い評価を受け、自身の出身地であるメキシコのTVを中心に活躍してきたメリッサ・バレラ。
ハリウッドへ拠点を移した後のミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』(21)主演も記憶に新しいが、『スクリーム』(22)では過去シリーズで犯人の一人だった人物を父に持つ主人公サムを演じるなど、つらい過去を持つ人物を繊細に表現する演技に定評がある。いまや映画界に欠かせない存在として、世界中から熱視線を浴びる若手俳優の一人だ。
メリッサ演じる“ジョーイ”は犯罪グループのアンチヒロイン的存在!
そんな彼女が本作で演じる“ジョーイ”も、まさに複雑な背景を持つ人物。警備が厳重な豪邸から人質を拉致するため、戦技訓練経験を持つ医者である彼女は鎮静剤を投与する役目を担う。しかし、誘拐対象が子どもだと知ったとき、ちょうどアビゲイルと同じ年頃の子どもを持つ母親でもあるジョーイは、投与を躊躇ってしまう。
ジョーイはチームの中で唯一、アビゲイルと話すことが許されていた。その慈悲深い性格は、ある意味モンスターだらけの本作においては犯罪グループの影ボス的であり、アンチヒロイン的存在でもある。
「今まで散々血まみれになってきたけど……」
知性と直感力、人の心を見抜く特別な能力に加え母性本能も持ち合わせているジョーイは、誘拐後のシーンでアビゲイルに危害を加えないと約束し特別な関係を築いていく。
やがてアビゲイルが誘拐犯たちを襲い始めた時、ジョーイはその誠実さと優しさで他のメンバーよりも優位な立場に置かれることになるが、まったく安全というわけではない。楽しそうに犯罪者たちをもてあそぶアビゲイルが繰り広げる、想像を絶する大虐殺を目撃することになるからだ。
自身もモンスター映画に夢中になって育ち、ヴァンパイアも大好きというメリッサは、「今まで散々血まみれになってきたけど、今回が過去最高記録だった。とにかく極限まで血みどろよ」と楽しそうに振り返る。そして、もし次回作があるなら……「絶対に、吸血鬼役に立候補する!」と笑いながら即答してみせる。
「ジョーイが犯した悪事にかかわらず、観客は彼女を気にかけてしまう」
メリッサは、撮影セットに到着するまでどんな役作りをするか全く考えていなかったそうだが、髪を切って鏡を見た時に、「あ、これはもう私じゃなくて、ジョーイなんだ」と感じたと明かす。
さらに「ジョーイは非常に複雑な過去を持っていて、多くの荷物や罪悪感を抱えていて、息子の母親を名乗るにふさわしい人間になりたいと努力している」と、自身が演じるキャラクターについて分析する。
アビゲイルを演じたアリーシャ・ウィアーも、「映画の中のアビゲイルとジョーイの関係性が大好きで、ふたりの特別なつながりは私のお気に入り」と語っており、そんな二人の醸し出すバイブスが、単なる“モンスターと襲われる人間”の関係を超えた深みを、この物語に与えていることがうかがえる。
監督のマット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットも「メリッサはこの役にぴったり。アンチヒロインのようなキャラクターを演じ、犯した悪事にもかかわらず、観客が彼女を気にかけるようにすることができたと思う」と絶賛している。
『アビゲイル』は2024年9月13日(金)より全国公開