旧逗子高 懐かしの校舎で笑顔咲く ホームカミングデーに1000人
2023年3月に閉校した県立逗子高校(逗子市池子)で3月29・30日に同窓会「秀麗会」主催の「ホームカミングデー〜秀麗桜に逢いに行こう〜」が開催され、2日間で約1000人の卒業生がかつての学び舎で旧交を温めた。同校跡地は京浜急行バスへの譲渡が予定されており、同地での実施は「最後の機会かもしれない」(新倉聡同窓会長/26期生)という。
初日の29日はあいにくの雨にもかかわらず、午後1時の開始と同時に多くの卒業生が訪れた。
校舎の老朽化もあり開放されたのは教室のあったA棟、格技室、体育館、校庭、中庭のみだったが、それぞれ思い出の場所に足を運び写真を撮るなど、久しぶりに訪れた母校を堪能していた。
なかでも中庭で見事な花を咲かせていた桜(通称:秀麗桜)の前で記念撮影をしたり、校舎の窓から桜を撮り下ろしたりする姿が多く見られた。
格技室では歴代の卒業アルバムや生徒会誌「埋木」が展示され、友人同士でアルバムをめくる人や、親の世代のものを探す人などもいた。同窓生には馴染みの秀麗焼き(大判焼き)の販売も行われた。
30日には体育館で吹奏楽部OB・OGと逗子葉山高校吹奏楽部による演奏会、中庭でのバンド演奏、また野球部OBがグラウンドで練習を行うなどもした。40期生の佐野秋次郎さんは「顧問の栗原先生のシートノックが思い出深い。野球部の原点でもあるグラウンドが無くなるのはさみしいが、OB会は永遠につながりを持って、後輩になる逗子葉山高校の応援をしたい」と語った。
41期生の女性3人組の一人は「学校に来たのは30年ぶり。今も昔もほとんど変わらない。久しぶりに来ると当時のことを思い出しますね」と懐かしそうだった。
新倉会長は「私も卒業して50年になるが校舎も周りの自然もあまり変わっていない。ここは生まれ故郷の実家のようなもの。学校がずっと残ってくれるのが一番だが、時代によって変わってしまうのも分かる。次の時代に良いものになってくれたらと思う」と複雑な胸中を語った。