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山本譲二&吉 幾三、メタル新曲に懸ける思い!「みなさんも一緒に叫びましょうよ!」

YOUNG

山本譲二、長谷川太一、吉 幾三

7月10日にリリースされた「言論の自由」。CD(山本譲二のデビュー50周年記念シングル『妻よ…ありがとう』)に先行して配信された同曲をすでにお聴きの方もいることだろう。先のスタジオ・レポートにつづいて、レコーディング直後に取材した山本&吉、そして長谷川太一のショート・インタビューをお届けしよう!

INFO
山本譲二&吉 幾三 スタジオ・レポート! メタル新曲「言論の自由」

[SHORT INTERVIEW #1]山本譲二&吉 幾三

スタジオでの歌録りを終えたばかりの山本と吉──まさに全力を出し切り、共にやり切ったという達成感と満足感に満ちた様子でお互いの労をねぎらいつつ、上機嫌で(爆笑ジョークも交えつつ)こちらの取材に応えてくれた。

俺たちには恐れるものなんて何もない!

YG:レコーディング、お疲れ様でした!

山本譲二(以下J1):俺たちももう歌手を50年やってますけども、こういう(メタル曲の)レコーディングは初めてのことでしてね。でもこれを聴いてもらえれば、俺たちの本気、メタルに関しての真剣さをわかってもらえるんじゃないかと、そう思ってます。

YG:レコーディングを見てても、それはめちゃくちゃ伝わってきました!

J1:ああ、嬉しいねぇ。

吉 幾三(以下J2):でもね、俺はこの人ほどタフじゃないんで…疲れましたよ(苦笑)。

YG:お二人ともまさに全身全霊をかけて歌ってらっしゃって、本気度がひしひしと伝わってきましたよ! ちなみに、吉さんは以前からメタル・ミュージックには親しまれていたのですか?

J2:ヘヴィ・メタルじゃないですけど、昔はね、レッド・ツェッペリンとかあの辺のハード・ロックは聴いてましたよ。今でもレコードは持ってますし。まぁ最近はあまり聴くことはないですけど、昔はそういうのも好きでよく聴いてましたね。

YG:今回のメタル楽曲「言論の自由」は吉さんが(IKZO名義で)作詞・作曲をされたわけですけども、HATTALLICAのKirz(Hammett)さんによるアレンジはいかがですか?

J2:この歌は世の中に対して訴えるような強烈な歌詞になっているわけだけど、それとヘヴィ・メタルの激しい音楽っていうのがバッチリ合ってて、凄くいいと思ったね。

YG:譲二さんは、実際に歌ってみていかがでしたか?

J1:今日はもう朝起きた時から間奏の「オーオーオーオー」ってところが頭の中でず〜っと鳴っててね、それで「よし、やってやるぞ!」って気合いが入ってたんですよ。でもその一方でね、初めてのことだから「どうなるんだろう」と思っていたところもあったわけだけども、レコーディングでは吉が歌い方とか掛け声なんかをその場でどんどんアレンジしていって、俺は「ああ、やっぱり吉 幾三ってのは天才だな」って思いましたね。これはまさにメタルだって思ったもん。

J2:いや、俺の場合は単に家だと大きい声が出せないから…自宅ではもう借りてきた猫みたいなもんだから、こういう時に思いっきり大声で叫ぶっていうね。

J1:そういうことか!(笑)

J2:家であんな風に大きな声で歌ったりなんかしたら、女房に「トイレでやってこい!」って言われちゃうから…(笑)。

J1:それは俺も同じだよ!(笑)

J2:だからね、ああいう音でああいう歌詞を歌えたってのは、気分が良かったね。

J1:そう! 今の世の中、言いたいことがあっても言えないっていう人たちがいっぱいいるでしょ? 特に俺たちと同世代の人たち、さらに人生の諸先輩方…、言いたいことはいっぱいあるけど、なかなか声を上げることができない。そういう人たちの代わりってわけじゃないけど、俺たちが歌でズバッと言っちゃってるわけ。

J2:そうそうそうそう。

J1:それを聴いて、スカッとしてもらえたらいいね。

J2:“言論の自由”っていうことで、もう世の中に対する不平不満、言いたいことを言うっていうね。俺たちには恐れるものなんて何もないですから──この歳になっておっかないことって言ったら、尿漏れぐらいだよな?

一同:ハハハハッ!!(爆笑)

J2:いやほんと、さっきなんて(全力で歌ったために)ウ◯コ出そうになったもん!

J1:なに言ってんだよ、兄弟!(笑) いやでもね、「こんな世の中ですけど、みなさん頑張っていきましょうね」なんて優しく歌うやり方もあるとは思いますけど、この曲では「もう言いたいことを言っちゃいましょうよ! それがこの国の“言論の自由”でしょ!」っていうメッセージを歌っているわけ。みなさんも一緒に叫びましょうよ!ってね。

J2:それをね、担当ディレクターが「その言葉はちょっと…。もうちょっと抑えてください」なんて言ってきたりしたんだけど、そんなの俺たちには関係ないから!

J1:そうそう、言論の自由だから。

J2:(歌詞で)「死んでやる」なんて歌ってるけど、俺たちそう簡単には死なないから!

J1:死んでたまるかっての、「俺はメタルに生きる」だよ!

YG:そういうとんがったアティテュードはまさに“メタル”だと思います! いま、日本のメタル・ファンの間でこのプロジェクトは多くの注目を集めています。譲二さんと吉さんによるメタル楽曲「言論の自由」を楽しみにしている人たちに、メッセージをお願いします!

J2:俺も(HATTALLICAと一緒に)メンバーとしてこれからもメタルをやっていきたいなぁ。あんな風に激しくピロピロとエレキ・ギターは弾けないけど、コードを弾いたり、ドラムを1つだけスティック1本で叩いたり、鼓(つづみ)を叩いたりはできると思うから(笑)。

とにかくヘヴィ・メタルっていうのは、自分でやっても聴いても鬱憤を晴らせるような音楽だと思うから、この「言論の自由」を歌ったり聴いたりして、ぜひスカッとしてほしいね。

あと、メタル・ファンの人たちはこれから俺のことを“J(ジェイ)”って呼んでください。こっち(譲二)が“J1(ジェイ・ワン)”で、俺が“J2(ジェイ・ツー)”。ジジイの“J”で、2人合わせて “J&J”(笑)。これから2人でインタビューを受けたりすると思うけど、もう演歌の話とか家庭的な話とかは一切しないからね。忖度しないで、もうガンガン言っていくよ。もう本当にヤバいよ。これからは食うものも変えて、ハンバーガーしか食べないから。ハンバーガー。いまワイハ(ハワイ)じゃハンバーガー1個がイー千(3000円)だってよ。で、メンラー(ラーメン)がゲー千(5000円)。ヤバいよな!

J1:お前はなんの話をしてるんだよ!(笑) とにかく、俺たちゃ本気なんです。だから、この曲を出して狙いは(日本)レコード大賞、それから紅白(NHK紅白歌合戦)!

J2:そうだよ、兄弟は50周年なんだから全部もらっちゃおうよ!

J1:だって、ちっちゃい夢を持ってたってしょうがないでしょ? この「言論の自由」で、俺たちゃ本気で獲りにいきますから!

J2:ビデオ(MV)も撮るし、もう衣装も決めてるからね。(どんな衣装かは)まだ内緒だけど!

J1:うん、楽しみにしててください!

山本譲二デビュー50周年記念曲第1弾 リリース情報

妻よ…ありがとう / 山本譲二
テイチクエンタテインメント | シングルCD | TECA-24 | 2024年7月24日発売

収録内容
1. 妻よ…ありがとう
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:伊戸のりお
2. 恋しき孫
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:伊戸のりお
3. 言論の自由
ユニット名:J&J feat. HATTALLICA with 長谷川太一
作詞・作曲:IKZO / 編曲:KIRZ(HATTALLICA)
視聴リンク:
J&J feat. HATTALLICA with 長谷川太一「言論の自由」

ボーナス・トラック
4. 妻よ…ありがとう(オリジナル・カラオケ)
5. 妻よ…ありがとう(メロ入りカラオケ)
6. 恋しき孫(オリジナル・カラオケ)

公式インフォメーション
山本譲二 公式ウェブサイト

[SHORT INTERVIEW #2]長谷川太一

去る5月に最終審査会が行なわれた“山本譲二メタル化計画第2弾「みちのく忘れ雪」ギター弾いてみたコンテスト”。そこで見事“グランプリ”を獲得し、「山本譲二のメタル楽曲にギターで参加権」を手に入れたギタリストの長谷川太一。彼は“BLIND EVIL”名義によるソロ活動と“ANLIMIT”なるバンドでの活動を並行して行なっているギタリスト/コンポーザーで、現在26歳。

影響を受けたギタリストはガス・G.、アンディ・ティモンズ、ランディ・ローズ、ジェイク・E・リー、トニー・アイオミ、ゲイリー・ムーア、キコ・ルーレイロ、アンディ・ジェイムズ、シモーネ・ムラローニ、狩姦…といったHR/HM系プレイヤーを中心に、音楽的にはV系、ゲーム音楽、アニソンなど多方面からの影響も受けているという。

そんな長谷川に、「言論の自由」レコーディング後に話を聞いてみた。

曲が持つ怪しげな雰囲気に合わせつつ、自分らしい演奏を心掛けました

YG:レコーディングお疲れ様でした。そして改めて“「みちのく忘れ雪」ギター弾いてみたコンテスト”グランプリ受賞おめでとうございます。

長谷川太一:ありがとうございます。コンテストにはいろいろな方が参加されて、みなさん様々なスタイルでギター・ソロを弾かれていましたけど、僕的には自分の中の“メタル”──激しさもあり、美しさも繊細さもある…というイメージでソロを組み立ててみましたが、それが評価されたというのが凄く嬉しいです。

YG:そして今日、「言論の自由」のレコーディング現場を体験してみてどうでしたか?

長谷川:終止和やかなムードでありつつ、譲二さんや吉さん、それにKirzさんをはじめ、みなさんが現場でもアイデアを出し合いながら作品をより良いものにしようとする様子が印象的でした。

YG:山本譲二さん、吉 幾三さんに対する印象は?

長谷川:大御所のお二人を前に緊張していましたが、近寄りがたさを感じるようなことはなく、お二人のほうから気さくに話しかけてくださったりしてとても嬉しかったです。初挑戦のジャンルに対しても全力で、文字通り体を張って取り組まれている姿がカッコよく、僕もお二人を見習いたいと感じました!

YG:今回の「言論の自由」でプレイしたご自身のギター・ソロは、どんなイメージでどのようにして組み立てていきましたか?

長谷川:バッキング・ギターと最初に入っていたKirzさんのソロに馴染むように考えました。尺が短かったので、ただ音数を詰め込むだけのフレーズにしても面白くないと感じて、曲が持つ怪しげな雰囲気に合わせつつ、自分らしい演奏を心掛けました。

YG:特に注目してほしいポイントというと?

長谷川:後半の2小節では僕が好きなギタリストの小技を借りて、ギターはアームレスですがトリッキーな音を出しているので、ぜひ聴いてみてください!

YG:Kirz Hammettさんのギター・ソロに関する感想は?

長谷川:ワウ踏みまくりで、もろに「カーク・ハメットだ!」と思いました。

YG:現在のご自身の活動について教えてください。

長谷川:BLIND EVILというソロ・プロジェクトでギター・インスト、ANLIMITというバンドでは正統派のHR/HMを演奏しています。その他、ギター・レコーディング、レッスン、ライヴ・サポートでも活動中です。YouTubeにはソロ楽曲、ライヴ映像、カヴァー動画などを投稿しています。

YG:ギタリスト/コンポーザーとしての、今後の抱負を聞かせてください。

長谷川:いろいろな経験を通じて、演奏テクニックと表現の幅を広げていきたいと思っています。

YG:最後にひと言。

長谷川:以前から演歌とメタルは親和性が高いと言われつつも、ここまで大々的なプロジェクトはこれが初ではないかと思います。「言論の自由」、ぜひたくさんの音楽ファンの方に聴いていただきたいです!

なお、現在ANLIMITではドラマー、ベーシスト、キーボーディストを募集中とのこと。バンドの音楽性は基本的にパワー・メタルで、それにメロディック・スピード・メタル、プログレ要素を足したようなサウンドだという。「海外フェスに出演できるレベルのバンドを本気で目指しています!」とのことで、興味のある人はぜひともコンタクトを取ってみてほしい。

公式インフォメーション
長谷川太一 | POTOFU
(ヤング・ギター編集部)

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