毎試合ダブル・ダブルを狙えるオールラウンダービッグマン、ライアン・ロシター!〈Bリーグスター選手ガイド㉓〉【バスケ/Bリーグ】
Bリーグスターガイド㉓ ライアン・ロシター
開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。パリ五輪での日本代表の活躍、河村勇輝選手のNBA挑戦など、日本でも“バスケ熱”が高まっている中、『ラブすぽ』ではBリーグでプレーするスター選手をご紹介!
ライアン・ロシター
アルバルク東京
背番号:22
Bリーグ屈指の「オールラウンダービッグマン」といえば、ライアン・ロシター選手をおいて他にいないでしょう。206センチ、105キロの恵まれた体躯を活かしたインサイドでのプレーやリバウンドはもちろん、高いシュートスキルに広い視野、ボールさばきと、まさに「何でもできる」ビッグマン。日本でのプレー歴も長く、Bリーグでは開幕シーズンから昨季まで8シーズン連続で1試合平均2ケタ得点をマークし、そのうち4シーズンでリバウンドも2ケタ。毎試合、コンスタントに「ダブル・ダブル」を狙える頼れる男です。
ロシター選手はフランスリーグなどでのプレーを経て2013‐14シーズンに当時NBLのリンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)に入団。加入1シーズンから平均21.3得点、11.8リバウンドという好スタッツを記録するなど、チームの主力の座を確保。Bリーグ開幕年となった2016‐17シーズンも平均17.3得点、13.3リバウンドで初代リバウンド王のタイトルを獲得しました。
218年12月8日にはBリーグ記録となる1試合52得点をマークするなど、高い得点力とリバウンド力でチームに貢献し続けると、2019年12月には日本国籍を取得。翌年行われたFIBA男子アジアカップ予選で日本代表デビュー。さらに2019‐20シーズンではリーグベストファイブにも選出されています。
長きにわたって宇都宮を支え続けてきたロシター選手でしたが、2021‐22シーズンにA東京へと移籍。リーグを代表する強豪クラブからライバルクラブへの移籍は、驚きを持って報じられました。移籍後も変わらぬ安定感を見せたロシター選手は同シーズンも平均10.8得点、7.9リバウンドをマーク。
また、宇都宮時代は唯一“苦手”とされていたフリースローの成功率もA東京移籍後は一気に向上し、2022‐23シーズンからは2シーズン連続で成功率80%超え。今シーズンも77.6%(4月21日時点)と、完全に克服しています。
2024‐25シーズン、A東京はB1中地区で奮闘。ロシター選手もシーズン終盤の3月にチームトップの平均14.9得点、9.3リバウンドをマークし、3月19日の横浜ビー・コルセアーズ戦ではキャリアハイの15アシストを含む10得点、10リバウンドで今シーズン初のトリプルダブルを達成。チームのチャンピオンシップ進出に大きく貢献しました。
35歳となった今もなお、リーグトップレベルのパフォーマンスを見せ続けるライアン・ロシター選手。CSでの活躍ぶりにも、ぜひ注目してみてください。
文・花田雪