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TVアニメ『ゲーセン少女と異文化交流』キャストリレーインタビュー第3回:加賀花梨役 結川あさきさん|“ゲームに本気”だからこそ、不意に出る子どもらしさを大切にした

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

TVアニメ『ゲーセン少女と異文化交流』が好評放送中! イギリスからやってきたリリー・ベイカーとゲームセンターの店員・草壁蓮司の異文化交流が続く中、蓮司はリリーの父親とも知り合い、交流の幅がますます深まっていきました。第6話では、対戦ゲームが得意な中学生・加賀花梨が登場。リリーにも新しい友人ができました。

本作をもっと楽しみたい方のために、アニメイトタイムズではキャスト陣によるリレーインタビューを実施中です。第3回は、花梨を演じる結川あさきさんに直撃インタビュー。プロゲーマーを目指すどこかクールな少女をどのように演じたのでしょうか?

 

 

【写真】『ゲーセン少女』結川あさきインタビュー【連載第3回】

花梨という強烈なスパイスが入ってきたような印象

──第6話から花梨が登場しました。彼女の第一印象はいかがでしたか?

結川あさきさん(以下、結川):原作を読ませていただいて、すぐに「面白い子が来たな」と思いました。リリーちゃんや葵衣が最初からフレンドリーなのに対し、花梨の目的はあくまでも蓮司と対戦すること。馴れ合うつもりはなく、基本的に警戒心剥き出しなんです。でも、気づけばふたりと仲良さそうに行動していたので、どこか猫っぽいなと感じました(笑)。

──登場直後から蓮司に対抗意識を燃やしていましたね。過去に乙女心をもてあそばれたといってゲームでの対戦を要求したのが印象的でした。

結川:すごいセリフでした! リリーの恋心に葵衣との友情といった中学生らしいやりとりが続く作品に、花梨という強烈なスパイスが入ってきたような印象です。蓮司には対抗心を燃やし、中学生組とも簡単には打ち解けない。そのツンとした態度が物語のいい刺激になっているなと思います。

 

 

──その花梨を演じるうえでどのようなことを大事にしていますか?

結川:花梨はきっとひとりでもゲームを楽しめる本格派のゲーマーだと思うんです。ゲームセンターの楽しみ方を知っていて、強くなる方法もわかっている。だからこそ、“ただの中学生の女の子”としてではなく、“ゲームと真剣に向き合うひとりのプレイヤー”として演じるようにしています。

──強気というよりは、ゲームに対して本気だと。

結川:そうなんです。逆に、本気になったときに子どもらしいところが出てくるので、ゲームをやっているときについつい漏れてしまう花梨の感情をしっかり受け止めるようにしました。

──花梨は、現実主義的な発言やクールな言い回しも多いですよね。

結川:ちゃんとまわりが見えているからなんだと思います。原作を読ませていただいた段階では、どちらかというとクール寄りの知性派だと感じたのですが、実際にお芝居をしてみると、いろいろな場面で中学生らしい感情を出しているので、そういうときにリリーちゃんたちと同い年なんだと感じさせられます。単にひとりで行動する場面が多いだけで、内面は年相応なところが花梨の面白いところです。

──お芝居に関して、音響監督のえびなやすのりさんから何かディレクションはありましたか?

結川:キャラクターのベースとなる部分についてはあまりなく、状況に応じて調整させていただくことがほとんどでした。特に、蓮司との掛け合いがそうですね。「花梨にとって蓮司は勝たなきゃいけない相手なので、蓮司と話すときは常に勝負モードで。背筋を伸ばし、ギラッとした熱を込めてください」と。ことあるごとに、「兄さん、勝負だ!」と言っているので、バチバチの闘争心を大事にしました。

──また、花梨はリリーにゲームを教える場面もありました。面倒見のいいところもあるのかなと思いましたが、いかがでしたか?

結川:花梨は優しさ100%で行動しているというよりは、「なんだこいつら……仕方ねーな」と呆れながら世話を焼くタイプなのかなと思います。ゲームが素人すぎて見ていられないから手伝う、というイメージですね。ただ、そう思いつつもなんだかんだ最後まで面倒を見ちゃうのが花梨のいいところだと思います。

また、花梨はツッコミのできるまとめ役としての側面もあるので、お芝居としても、子どもがたまにやってしまう考えの浅い行動に、しっかりツッコミを入れるようなイメージを大事にしました。

──そして第6話だと、漢気モードの蓮司をいとも簡単に見破っていました。

結川:視聴者の方が「グラサンの店員=蓮司」とわかっている中、葵衣だけがずっと気づかずにいる状況なので、皆さんもきっとツッコミを入れたかったと思います(笑)。そんな中、花梨が颯爽と現れ、アニメを見ている私たちを代弁するかのようにツッコミを入れるのが爽快でした。

しかも、「こいつは、兄さんだ!」と見破る感じではなく、当たり前に蓮司に気づいて“対戦でサングラスを言い訳にしないかどうか”しか気にしていないんです。だから、正体に気づけなかった葵衣たちの驚きが不思議だったんだと思います。

 

 

── 一種のゲームチェンジャー的な役割ですよね。

結川:本当に大きく流れが変わったなと思います。最初にお話ししましたが、第1~5話まではリリーちゃんと蓮司の関係やリリーちゃんと葵衣の友情が中心でしたが、花梨が加わったことで、蓮司と葵衣の関係性が変化し、ゲームにも“真剣勝負の楽しさ”が加わるんです。花梨がまたひとつ違ったこの作品の面白さ、ゲーセンの楽しみ方を持ってきてくれたような気がします。

 

 

リリーちゃん目線だと、本当にいい出会いだなと思います

──では、リリーと蓮司の関係をご覧になって、どのよう印象をお持ちになりましたか?

結川:恋愛的なものなのか親愛的なものなのかは明言されていませんが、すごく素敵な関係だなと思いました。子どもの頃って、高校生や大学生でもずっと大人に見えますよね? そういった年上のお兄さんが仲良くしてくれて、ゲーセンの楽しさを教えてくれる。リリーちゃん目線だと、本当にいい出会いだなと思います。

それから、外国語をいちばん早く上達させるには外国語を使う友達や恋人を作るのが近道だとよく言われますが、まさにリリーちゃんにとっては日本語、蓮司にとっては英語を学ぶ絶好の機会なので、異文化交流という点でも羨ましいです。

──ふたりの交換日記も初々しくていいですよね。

結川:今はどれぐらいの方が紙の交換日記をされているのかわかりませんが、まさに日本の古き良き文化が感じられて微笑ましいです! イギリス人のリリーちゃんと日本人の蓮司だからこそ、お互いの文化や考えを知る手段として理にかなっていると思いますし、お互いへの理解を深める大切なツールだと思います。

 

 

──第6話ぐらいだとリリーもだいぶ日本語が喋れるようになりました。

結川:私は第6話からの参加だったので、日本語中心になっていて助かりました(笑)。

──(笑)。

結川:ただ、毎回悩んでしまうのが、リリーちゃんとご両親の会話ですね。やりとりはだいたい英語ですし、天城(サリー)さんはネイティブの方なので自然な言い回しを足してくださることも多く、「今、どこ読んでるの!?」となってしまうことがあります。特に英語の多かった序盤は、蓮司役の千葉(翔也)さんや葵衣役の小山内(怜央)さんも大変だっただろうなと思います。

──現場では英語が頻繁に飛び交うそうですね。

結川:英語が得意な方がたくさんいらっしゃったので、休憩中に「この発音で合ってる?」と確認し合ったり、「これはこう発音するんだよ」という英語講座が始まったりして、私たち英語話者じゃないキャストもそれを真似して発音の練習をしていました。

──英語についても勉強になる現場なんですね。

結川:そうですね。天城さんと内田秀さんが「今回はイギリス英語だから」とアクセントの違いを話し合う場面があって、ネイティブ同士のやり取りに「なるほど……でも違いがわからない!」と思いながら耳を傾けていました。本当に異文化交流そのものの現場でした。

──ところで、花梨は格闘ゲームだけではなく、ほかのゲームの腕前も相当ですが、結川さんご自身の得意ジャンルや好きなゲームはありますか。

結川:ゲームは大好きで、主にPCゲームをよくプレイしています。FPSは毎日プレイしているくらいです。腕前は普通ですが、そのゲーム自体が大好きで、eスポーツの大会をオンラインで観戦したり、現地へ行ってプロチームを応援したりすることもあります。推しのプロ選手もいて、プレイするだけではなく観る楽しさにもハマっています。

──ひとつの作品を長く愛するタイプなんですか?

結川:そうですね。一度好きなタイトルを見つけると浮気せず没頭するタイプで、半年、一年単位でひたすらやり込んでから次の作品をプレイしてみるというサイクルが定番ですね。

──好きなFPSを遊ぶときは1日にどれくらいプレイするんですか?

結川:そのゲームは、1試合が最低30分はかかり、途中退出ができないシステムなので、その時間はひたすら集中します。希望としては1日に2~3試合はしたいのですが、どれぐらい時間がかかるのか読めないところもあるので、まずはいける時間までやって、「あと1戦いけるか」を見極めるようにしています。

 

 

──では、キャストの皆さんにうかがっているのですが、何かゲームセンターの思い出を教えていただけますか?

結川:小中学生の頃はいつもプリントシールを撮っていました。自転車で行ける距離にあったので、仲良しの友達と2、3日に1回は行っていたと思います。今は、卒業式のようなイベントやかわいい服を着たときじゃないと撮らなくなっちゃいましたが、クレーンゲームだけは今でもよくしていて。特に大好きなサメのぬいぐるみを見つけるとついプレイしてしまい、自宅には大小合わせて4匹います。最初に400円で大型のサメが取れたときの成功体験が忘れられなくて……。小学生くらいのサイズが1回で取れたんです! それからはサメを見かけるたびに財布の紐が緩んでいます(笑)。

──花梨はクレーンゲームに対して、「普通に買えばよくね」と言っていましたが……。

結川:その気持ちも確かにわかります! でも、ぬいぐるみの巨大サイズは市販だと数千円するので、多少失敗してもあまり気にならないんです。きっと、花梨は大きなぬいぐるみを取ったことがないからそう思ってしまうだけで、お店でぬいぐるみの値段を見て、そのサイズの景品を取ってみれば楽しさがわかると伝えてあげたいです!

──(笑)。では最後に、第7話以降の見どころを教えてください。

結川:花梨は登場して早々に「兄さん、勝負だ」と蓮司に挑み、ことあるごとに勝負を仕掛けようとします。この先、蓮司やほかのゲーマーさんたちと実際に真剣勝負する姿を見せてくれるので、ゲームに集中する花梨の姿に注目していただけたらうれしいです。

 

 

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