鶴の台小 間近のオペラに「びっくり」 音楽家が学校訪問授業
(公財)相模原市民文化財団による市内の小学4年生向けの「学校訪問授業」が12月10日、鶴の台小学校で行われた。
この事業は相模原音楽家連盟に所属するプロの音楽家が、演奏を通じて音楽の授業を実施するもの。2008年に始まり、クラッシック音楽に触れる機会が少ない児童に対し、新しい音楽との出会いを提供することを目的としている。年に8、9校で実施。
この日は「声楽とピアノ」をテーマに同連盟のソプラノ歌手の和田美菜子さん、バリトン歌手の和下田大典さん、ピアノ奏者の小森美穂さんが参加した。
ビゼーのオペラ「カルメン」より「カルメン前奏曲」やショパンの「子猫のワルツ」など、8曲を演奏。それぞれ解説を加えた。児童たちは間近で聴く迫力ある歌声に驚いたり、知っている曲ではリズムに乗ったりして楽しんでいた。クリスマスの曲では手を叩きながら時折笑う様子を見せた。最後はシャーマン兄弟の「小さな世界」や同校の校歌を共に歌った。
授業を終えた児童は「色んな歌の種類や歌い方の工夫を知ることができて良かった」や「オペラの声がきれいだった」など、余韻に浸った様子を見せた。
和下田さんは「声を出した瞬間のびっくりした様子やキラキラした目を見られて嬉しかった」と話した。
同事業は来年も実施される予定。