「満員御礼」24年ぶり大相撲巡業
大相撲巡業の播州赤穂場所が11日、加里屋の品川リフラ赤穂市民総合体育館であり、「満員御礼」の垂れ幕が掛かった会場で大勢の観客が相撲見物を楽しんだ。
赤穂で大相撲巡業が開催されるのは2000年以来24年ぶり。午前9時の開場前から入り口に長い列が伸び、約2200人が詰めかけた。
床山による髪結の実演、相撲甚句、相撲の禁じ手を笑いを交えて説明する初切(しょっきり)、櫓太鼓打分など巡業ならではの内容に続き、化粧まわしを着けた幕内力士が土俵入り。さらに横綱・照ノ富士の土俵入りで館内の雰囲気がより盛り上がった。
幕内力士たちの取組では番付上位の人気力士が次々と登場。大関同士の対戦となった結びの一番では、豊昇龍が九州場所で優勝した琴櫻を土俵際でうっちゃり、客席を沸かせた。
ファンサービスで錦木関と握手できたという姫路市の女性(68)は「本当に大きな体で分厚い手」と喜んだ。子どもの頃からの大相撲好きだという坂越の男性(75)は「いつもテレビで見ている関取を目の前で見れてよかった。赤穂からも力士が出てほしい」と地元からの角界入りを期待した。