神戸市と明石市をつなぐ「新道路」を一体的に整備していくみたい。慢性的な渋滞緩和に期待
画像:神戸市会 黒田武志議員ブログより
神戸市と明石市をつなぐ主要道路が慢性的に渋滞していることから、新たな幹線道路の整備が計画されています。明石市側は市境までの区間を2026年度中の目標で開通を目指し、神戸市側も早期整備を目指すそうです。
計画されている両市にまたがる新道路は、神戸市側の「玉津大久保線」(約1.6km)と、明石市側の「江井ケ島松陰新田線」(約6km)です。
神戸側は第二神明道路 玉津IC南側の国道175号が起点となり、明石側は市道 大久保石ケ谷線、大久保岩岡線と交差して国道2号につなげるみたい。
新道路は全幅27mで、片側2車線と自転車道、歩道を整備する計画です。
画像:神戸市会 黒田武志議員ブログより
両市を東西に結ぶ国道2号線と県道神戸明石線では、慢性的に渋滞が発生しています。
玉津大久保線と江井ケ島松陰新田線の開通により、交通が分散することで渋滞の緩和が期待できます。
明石市側は10年ほど前から神戸市に一体的な整備を要望していたものの、神戸市は事業化を見送っていたみたい。
昨年になり神戸市の久元市長が着手することを表明し、みちづくり計画で優先的に整備する路線と位置付けて、測量などを進めているのだとか。
2024年3月時点の明石市資料より
明石市はすでに事業に着手して、一部区間は開通済み。
大久保石ケ谷線から市境までの約1.6kmの区間は2016年から工事を開始しており、2026年度中の開通を目指して整備を進めていくとのこと。
7月末に行われた現地調査会には、両市の副市長や道路部門の幹部、市議ら約50人が参加し、事業の進捗や早期整備を目指すことを確認したそうです。
今後のスケジュールでは、今年は予備設計やみちづくり計画の改定を検討し、来年以降は詳細設計や用地の買収、埋蔵文化財の調査、工事と進めていく方針です。
なかなか動きが見られなかった神戸市側の新道路がようやく動き出すということで、渋滞の緩和が期待されるほか、生活道路への通り抜け車両が減少することで交通安全面でも改善が期待できそうですね。