神戸アリーナプロジェクトが地域・社会課題解決に取り組む「民間協業プロジェクト」を発足 神戸市
「神戸アリーナプロジェクト」を運営する株式会社One Bight KOBEが、2025年4月に開業する『GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)』(神戸市中央区)を中核とする『新港第二突堤エリア(愛称:TOTTEI)』をプラットフォームに、民間協業で地域・社会課題解決に取り組むプロジェクト「TOTTEI ALL GREEN ACTION」を発足。
このプロジェクトは地域に根差して50年間運営していくTOTTEIおよびGLION ARENA KOBEの運営会社『One Bright KOBE』と、開業後にホームアリーナとして活動するB.LEAGUE『神戸ストークス』がリードして、民間協業で神戸の未来づくりに向けた様々な取り組みを行うというもの。
今後はプロジェクトの趣旨に賛同した企業・団体とともに、スポーツ×エンターテインメントの力で子供たちの未来・夢の実現に向けたプログラムの開催や、再生可能エネルギーの活用、アリーナに関わる人々のCO2排出量を可視化し環境負荷軽減アクションを促進する試みなどの企画やイベントを開催していくそうです。
9月12日の会見では再生可能エネルギー開発を手掛ける『シン・エナジー株式会社』と、グローバル規模での事業モデルの変革や経営管理全般の改善をサポートする『KPMGコンサルティング株式会社』、『One Bright KOBE』、『神戸ストークス』の4社で行われる「プロジェクト第1弾」の内容が発表されました。
シン・エナジー株式会社はジーライオンアリーナ神戸への「再生可能エネルギー100%の電力供給*」を実施。KPMGコンサルティング株式会社は「子どもたち」を対象としたストークスのホームゲームへの招待やキャリア教育に関するセミナーなどを企画するそうです。
*兵庫県・和歌山県で行われる森林資源を用いたバイオマス発電で作った電気をアリーナに供給。
会見後に行われたウェビナーでは、シン・エナジー株式会社の乾正博氏、KPMGコンサルティング株式会社の宮原正弘氏、One Bright KOBE・神戸ストークス代表の渋谷順氏らがアリーナを基点に行う「地域・社会課題解決型アクション」についてディスカッションを実施。
プロジェクトへの参加を決めた理由や神戸の未来の街づくりについて語り合う中、“未来づくり”をする上で大切なことを尋ねられた渋谷氏は「アリーナプロジェクトに様々な人が参加し、コミュニティを形成することが“新しい価値”を生み出す可能性につながるので、競い・争うのではなく協創(共創)していく流れが必要」とコメント。
続けて「そのために私たちはプラットフォーマーでないといけません。たくさんの人にどんどん使ってもらえる場になることがアリーナの重要な役割だと考えます。その上で私たち自身が“街づくりの主体者”になるんだという覚悟を持ち、リスクテイクしながら未来にコミットしていきたい」と語り、最後は「スポーツなどのエンターテインメントに感情を揺さぶられる体験には何ものにも代えがたい価値があり、そうした“熱狂”のムーブメントを街づくりに活かし、市民、企業、行政など地域に関わるすべての人がシビックプライドを生み出せるようなエリアにすることが私たちの使命です」と締めくくりました。
開業
2025年4月(予定)
場所
GLION ARENA KOBE
(神戸市中央区新港町130-2)