カンバーバッチとオリヴィア・コールマンが夫婦役、『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』脚本家の新作『The Roses』米公開決定
マーベル映画『ドクター・ストレンジ』シリーズなどでおなじみのベネディクト・カンバーバッチと、『女王陛下のお気に入り』(2018)で主演女優賞に輝いたオリヴィア・コールマン。演技派の2人が夫婦として共演するサーチライト・ピクチャーズのダークコメディ映画『The Roses(原題)』が、2025年8月29日に米公開となることがわかった。米が報じている。
ウォーレン・アドラーの小説『ローズ家の戦争』を基にした映画の主人公は、絵に描いたように完璧な夫婦アイビーとテオ。成功したキャリアと愛に溢れた結婚生活、子どもたちにも恵まれて2人の結婚生活は順風満帆のように見えた。しかし、その理想的な生活の裏では嵐が起こり始めていた。テオのキャリアが低迷する一方でアイビーのキャリアが軌道に乗り始め、競争心と燻っていた怒りが火花を散らし始める……。
カンバーバッチがテオ役、コールマンがアイビー役を演じる。監督を務めるのは、『オースティン・パワーズ』シリーズや『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズなどでメガホンとったジェイ・ローチ。脚本は、『女王陛下のお気に入り』でコールマンとタッグを組み、『哀れなるものたち』(2023)などを手がけたトニー・マクナマラが担当する。
脇を固めるキャストは、『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』(2023)のアンディ・サムバーグ、(2023)のアリソン・ジャネイ、『バービー』(2023)のンクティ・ガトワ、『バック・イン・アクション』(2025)のジェイミー・デメトリウ、『ナイトビッチ』(2024)のゾーイ・チャオ、「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」(2020-2021)のベリンダ・ブロミロウ、『ゴーストバスターズ』(2016)のケイト・マッキノン。
プロデューサーには、カンバーバッチとローチ、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(2015)のミシェル・グラハム、「ランドスケーパーズ 秘密の庭」(2021)のエド・シンクレア、『リトルハンプトンの怪文書』(2023)のトム・カーヴァーが名を連ねる。
サーチライト・ピクチャーズのマシュー・グリンフィールド社長は、「『The Roses』は非常に面白く、大袈裟ですが人気味ふあれる物語です。ジェイが監督を務め、ベネディクトとオリビア、トニーが加わり、ドリームチームが実現しました」と自信を語っている。なお、アドラーの同小説は、1989年に『ローズ家の戦争』として映画化され、マイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナーが主人公カップルを演じ、ダニー・デヴィート、ショーン・アスティンらが出演した。
「SHERLOCK」で大ブレイクしたカンバーバッチはマーベルなどの大作映画に主演するほか、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)『エジソンズ・ゲーム』などの演技で高い評価を誇っている。コールマンは、(2023)『パディントン 消えた黄金郷の秘密』(2024)などの話題作をはじめ、「HEARTSTOPPER ハートストッパー」や「Fleabag フリーバッグ」に脇役で登場し、役の大きさにこだわらない活躍を続けている。
『The Roses』で、時代を代表する演技派2人が複雑な関係にある夫婦に、どのように息を吹き込むのか期待が高まる。サーチライト・ピクチャーズ製作とあって、賞レースでも注目の一作となりそう。カンバーバッチとコールマンの夢の共演が実現する『The Roses(原題)』は、2025年8月29日に米国公開予定。
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