「電子レンジ」を長く使うためのお手入れ“5つのポイント”「ゴシゴシこすってた…」「ダメだったんだ」
電子レンジにこびりついた汚れを落とそうと、洗剤を使ってゴシゴシこすっていませんか? じつは、洗剤の種類によっては、さらに汚れをつきやすくしてしまう可能性も……。より長く使うためには、掃除方法や設置場所に注意すべきことがあるのだそうです。今回は、家電に詳しい阪下千恵さんに「電子レンジを長く使うためのお手入れ」について教えていただきました。
教えてくれたのは……阪下千恵さん
ハウスキーピング協会 クリンネスト1級と整理収納アドバイザー1級を保持。家事研究家。現在は、家電メーカー・電響社の商品企画部に勤務。料理研究家・家事研究家・栄養士でもあり、企業レシピ開発、雑誌、書籍、テレビ等のレシピ作成を中心に活躍中。著書は25冊以上。
電子レンジのお手入れ「5つのポイント」
今回は電子レンジを長く快適に使うための、お手入れのポイントをご紹介します。意外と知られていないこともあるので、ぜひチェックしてくださいね!
1.庫内の汚れはすぐに拭く
阪下さん「電子レンジを使った後は汚れが付着する前に、とにかく拭くことが大切です。汚れを放置して頑固な汚れになってしまうと、スパークや発火などにもつながります。使ったらこまめに拭き掃除をしていただくとよいと思います。」
2.強い洗剤、研磨力のある洗剤は使用しない
阪下さん「汚れがつくと洗剤を使いたくなるものですが、強い洗剤を使うことは控えましょう。また、研磨力のある洗剤を使ってしまうと、コーティングされている製品はコーティングが剝がれてしまい、その後からさらに汚れが付着しやすくなることもあります。機種により、使っている素材ごとに洗剤を指定していることが多いので、取扱説明書を確認してください。」
3.メラミンスポンジは指定された場所で使用する
阪下さん「メラミンスポンジは汚れを落としやすいですが、電子レンジのこすり洗いに使うと研磨してしまうので、基本的には推奨されません。ただし、洗剤と同様に、機種によっては庫内がNGでも、天板だけは使ってOKなどとされている場合もあります。取扱説明書を確認し、指定された場所でのみ使ってください。」
4.吸気口・排気口のホコリを取り除く
阪下さん「熱を逃がしたり、空気の出し入れを行ったりしている吸気口・排気口にはホコリが溜まりやすいです。日ごろお掃除していない場所でしたら、乾いた布などで取り除く習慣をつけることをおすすめします。」
5.電子レンジのまわりにスペースを確保する
阪下さん「よくあるのが、電子レンジの横と後ろをくっつけてしまっていて、本来とらなければならないスペースが埋まっていることです。レンジの設置場所についても取説に記載がありますが、機種ごとに必要なスペースが設定されています。」
電子レンジの横や後ろがすぐ壁であったり、すぐ近くに物を置いたりしていませんか? 設置場所は、電子レンジ本体の上部、背面、左右に十分なスペースを確保できるように、壁から設定された距離をとることが大切です。
電子レンジの基本の掃除方法
阪下さん「基本は水で固く絞ったもので拭き掃除し、どうしても落ちない汚れは、取扱説明書を確認して問題がなければ、薄めた中性洗剤を布に含ませて何度か拭いた後、水でしっかり絞った布で洗剤を拭き取ることが基本の掃除方法です。庫内の底面だけでなく、背面の凹凸がある部分や天井までしっかり拭くようにすると、庫内のニオイにも対応できます。
布を洗うのが大変だと感じる方は、濡らして絞っても破れにくいタイプのキッチンペーパーを使うことをおすすめします。野菜の水分を取った後のキッチンペーパーを使い回すなどして、お掃除するとよいと思います。」
よく使う電子レンジは、汚れたらその都度汚れを拭いて、長く愛用したいですね。
shukana/webライター