「もう嫌だ、家に帰りたい」と連呼し、泣いて助産師さんと夫を困らせるも…みんなに感謝【たまひよ 出産体験談】
こんにちは。たまひよONLINE編集部です。
たまひよのアプリ「まいにちのたまひよ」のルームに寄せられたみんなの「出産レポート」から、ゆーさんの出産体験談をお届けします。
▪️出産レポ
※長文になります。
初産/自然分娩希望
予定日:R6.6.5
R6.6.6 妊娠40w1dに出産
6/5
高位破水→自然分娩→6/6
陣痛促進剤投与のパターンです。
分娩から出産にかかった時間
20時間43分
産前から12キロ増→産後翌日5キロ減
5/29
予定日1週間まえの健診で、前回診察時開けてもらった子宮口1センチから全く変化なし。内診ぐりぐりしてもらう。直後生理痛のような鈍痛と茶おりあり
茶おりは2日続いたのみ
先生からは、「もっと運動しなさい」とのこと
※臨月になってから毎日8000〜10000歩いていた
この日から毎日12000以上歩くようにした。
6/2
おしるしらしき薄い赤色の血がトイレットペーパーに付着。内診による茶おりが止まった後だから、おしるしの可能性が高いが、赤い色だったのはその一回きりで。あとは茶おりが2日続くのみ
前駆陣痛は特になし
6/4
予定日前日
前駆陣痛はとくになく、散歩のしすぎなのか、股関節と恥骨が痛くなって散歩は8000歩にとどめた。
6/5予定日当日
朝起きた時は前駆陣痛も何も全くなく
今日は産まれないだろうと夫に話して通院
朝9時からエコーと診察
診察では、前回同様にお産は進んでなく、赤ちゃんも上の方にいるとの事。先生から、翌週月曜日診察して誘発分娩にするか決めるとのこと。ただ病棟の空きやお産の進捗によっては火曜日、水曜日、木曜日になるかも、
先生的には水曜日までには誘発したいとのこと。
ついでに内診グリグリされた。
40週になるのでその後NSTを実施。
おなかの張りが陣痛並みにあるので、看護師に何度も痛く無いか確認された。
内診後はいつも良くおなか張るし、腰痛くなるからその影響のせいかと思い、特に無いと伝えた。(おなかの張りの痛みは本当になかったです。張ってるなぁー感はありました)
一旦先生に確認とられるものの問題なしとのことで帰宅OK。道中お昼ご飯を買いに某青色コンビニに向かい、辛いチキンとサラダパスタを購入。
この時点でもいつもの腰痛はあったが、いつもの内診の時と同じ痛みだったので、特に気にかけずにいた。
11:00ごろ帰宅
朝ごはんを食べていなかったので、とりあえず辛いチキンを食べた。微かにおなかが張った時に痛みを感じたが、気のせいだと思い気にしなかった。
12:00ごろ
サラダパスタを食べる。
この時おなかの張りとともに、腹痛をしっかりと感じた。
生理痛のような痛みで、三段階で2ぐらいの痛み。
陣痛カウントとってみると23分間隔で来ている。
内診による影響なのか判別つかないし、耐えられるから、夕方まで続くようなら産院へ電話しようとのんきに考えていた。
13:30
痛みが若干強まった気がして不安になり電話してみた。
「入院バッグもって来てください」との事。
「どうせ帰らされるだろうなぁ」と思って気楽に行く。
14:00
病院到着。
到着してすぐに診察室に通され、内診を受ける。
服を脱いだ時おりものシートが湿っていて驚く。
(家出る前に変えたばかりのもの)
破水したかもと思い医師に伝えたが、血が多くて試験紙では判別つかず。
予定日かつ23分間隔で陣痛が来ているみたいなのでLDRへ通された。
ここから長丁場の激痛との戦いが始まるとはこの時は思ってもいなかった。
14:30
LDR室到着後、分娩服に着替えて台の上にのる。
この時はまだそこまで痛くはなく、頑張れば耐えられる強さだった。NSTをすると陣痛が来ているとの事。
お産スタートの始まりが告げられた。
15:00
GBS陽性のため点滴開始。
先生が部屋に入ってきた。
今日一日は自然分娩で様子を見て、明日朝までに産まれなければ誘発に切り替えようかとのこと。
この時はまだ楽観的に見てて、「へーそうなんだーまぁ今からだったら夜中には生まれるだろう」とタカを括っていた。
15:30ごろ
痛みが激しくなってきた。
生理痛を100倍にした感じの痛み。
「まじか、本陣痛ってこんな痛いの」ってなってたけど、「子宮口が2センチ」と言われ、且つ赤ちゃん上の方にいるとの事で絶望を味わった。後痛みが8段階もあるだと!?って感じの絶望。とは言え日付超えたぐらいには産まれるだろうとまたたかを括る。
16:30ごろ
さらに痛みが強くなってきた。
声を上げるほどでは無いが、下腹部痛と腰が砕けるような痛みに悶える。
この時、何にも考えずに経験してみたいからという安易な理由で自然分娩にしたことを若干後悔した。
17:00
助産師さんによる診察。高位破水しているっぽい。
きてから2時間が経過したが、子宮口は3センチしか開いてなかった
結構痛くて悶えてるのに、全然進んで無いことに更に絶望を感じた。
18:00
夕食
痛みは強くなってはいたが、食べられるぐらいの余裕はあったので、美味しいディナーを呑気に堪能してた。
その後、陣痛がさらに痛くなり、生理痛の1000倍の痛さ
陣痛間隔は12分。もはや最終局面の間隔では無いかと焦るが、子宮口は変わらず。絶望感にひれ伏される。
この時も下腹部痛と腰が砕けるような痛み。
20:00
痛みのピークが引いたのか、下腹部痛がなくなり腰痛のみになった為、夫とLINEできる余裕がうまれた。
だが子宮口は3センチのまま変わらず。
3時間格闘したのに1センチも開いてないことに
今日は産まれない事を悟った瞬間だった。
22:00
腰痛のみの陣痛のまま変わらず
たまに猛烈な腰の痛みが襲い、ちょっと痛いと叫んでしまう。陣痛間隔は変わらず12分間隔のため、仮眠を取りたくても取れず、ここから明日の朝の誘発指示まで耐えないといけないのかという絶望感に打ちのめされた。
23:30
腰の痛みが更に増す。
耐えられない痛みの強さに、迷わず助産師さんを呼ぶが子宮口4センチとのこと。
陣痛間隔は12分から変わらず痛みだけ増す。
こんなに痛くて子宮口4センチなのかと本日何度目かの絶望を味わい、思わず涙を流す。
4センチ開いたし、お産が一気に進むかも知れない為、夫に連絡
24:00
夫到着。
夫の姿に更に安堵し、今までの痛みが辛すぎて更に涙。
陣痛の痛みが更にパワーアップ。ちょいちょい叫ばずにはいられない強さ。分娩台の上でのたうち回る。
夫の献身的なサポートでどうにか踏ん張る。
6/6
1:00
診察するも4センチから変わらず。
ただ痛みは倍どころが100倍痛くなり
年甲斐もなく喚き散らす。
2:00
陣痛間隔は12分から変わらず
痛みは更に増す。助産師さんを2時間に一回の頻度で呼んでしまうしまつ。子宮口は変わらず4センチ。
絶望。
3:00
子宮口はようやく5センチに到達。
ここまで来るのに何時間も費やしたため、早く産んでしまいたい思いでいっぱい。助産師さんに誘発できないのか相談したら、「夜間はリスクがあるからダメ」とのこと。明日の朝9時に先生の診察をして、誘発するか決めるとのこと。あと6時間もこの痛みに耐えないといけないなのかと絶望。
そして夫にも申し訳なくて、泣いて謝罪。
明日まで立ち会いコースになり、仕事で疲れてるのに徹夜なので申し訳なさでいっぱい。
4:00
子宮口5センチから変わらず
「もう嫌だ、家に帰りたい」を連呼。
年柄もなく喚き散らす。泣いて夫と助産師さんをめっちゃ困らせる。
陣痛はめちゃくちゃ痛くて、例えようが無い痛みに。
この痛みで5センチなら全開になる頃はどんな強さなのか想像がつかず、果てしない荒野に立たされた気分で撃沈。
昨晩3時間しか寝れてないことから意識が朦朧とするが、陣痛の痛さで呼び覚まされる。
夫にはここで一旦仮眠をとってもらうようにお願いした。申し訳なさすぎて
5:00
子宮口ようやく6センチに
陣痛の強さは更にパワーアップ。
何度も叫んでしまう。痛すぎて。
他の部屋から赤ちゃんの産声がして「おめでとう」という気持ちと合わせて、「なんで私はまだ産まれないのか」という気持ちにもなり、更に弱気になり、「もう何でも良いから早く産んで家に帰りたい」と連呼。メンタルはゼロ。
先生が来る9時まで後4時間もある事も追い討ちをかけお産に弱気になってしまった。
ここから結構な頻度で助産師さんを呼びまくる。
6:30
子宮口7センチ
ちょっとお産が進んだが、痛みは我慢の限界に達してて、訳がわからない状態に。
間隔がちょっと長くなり、3分の猶予があることから少し気持ちに余裕が出てきた。
7:00
急に陣痛の痛みがグレードアップ
下腹部痛と腰痛の陣痛→腰痛(お尻付近)の痛みに変化。何かが出そうな感覚と共に痛みがあり、叫び悶える。例えるなら食中毒でおなかを下したときの100倍の痛み。あと恥骨も痛いのと尿意もあり悶え苦しんだ。
8:00
更に痛みが増した。
横になっても、仰向けでも痛みがあり、且つ痛むところが違うため何度もいきみそうになった。
何度も叫んで夫と助産師さんを困らせてしまっていたが、こっちは痛みとの格闘でそれどころじゃなかった。いきみ逃しの呼吸法とかをやる余裕もなくのたうち回った。
9:20
ようやく先生の診察。
この時点ではまだ子宮口7センチ
先生から陣痛促進剤について説明があったが、とっとと投与してお産を終わらせたかったので、「余計な前置きはいいから早くしろ」と心の中で毒付きながら陣痛に耐えて話を聞いた。
陣痛促進剤投与がまさか最終局面が一気にきて痛みもすごい事になるとは知らず、「助かったー」とのんきに捉えてた。
9:30
投薬スタート。
いつ頃薬が効くかはその人次第みたいで、すぐ効果が出る人もいれば、そうじゃない人もいるみたいだった。
10:00
陣痛の痛みが9時台の時より比べものにならないぐらいパワーアップ。
子宮口はようやく8センチ
腰が砕ける+何かがお尻の穴から出そうな感覚+恥骨痛が合わさった痛みで叫びの声はピークを超えた。
完全破水
10:30
性懲りもなく助産師さんを呼ぶ。
子宮口9.5センチ!とのこと。「ようやくここまで来たのか」という気持ちよりも、陣痛の痛みが最高潮に達して本当に死ぬかと思った。叫ばずにはいられないし、痛みで涙はボロクソに出るし、いきみ逃しの呼吸法、テニスボールグリグリ全てが役に立たなかった。むしろテニスボールグリグリは痛みを助長させてたのでは?って感じだった。痛みはお尻から何か出てきそうな感じ+腰がダンプカーに突っ込まれた感じ+恥骨痛だったので、わけわからん痛みの種類に振り回されていた。
9.5センチになったため、全開にするために助産師さんが何回かいきませて赤ちゃんの頭を出してくれました。最初は何の為にいきむのかわからず、「ふんっ」といきんだら何かがお尻から出てくる感覚で泣いてしまった。
11:00
お産開始
助産師さんが分娩台の準備などをしながら、私の陣痛に合わせて赤ちゃんの頭を更に出し始めた。
この時陣痛の痛みはそこまで感じてなくて、やっと終わりが見えた安堵感がつよかった。
お産の為のいきみは想像の何倍も大変だった。
一回ふんっといきむんじゃなくて4、5秒かけて一気にいきむのを23回行わないと行けなくて体力が持つか心配になった。痛みはほとんどなかったです。
これを45セットぐらい行った。
先生も到着し、会陰切開。痛みはほとんどないと言われているが、普通に切れた痛みを感じて、ネット情報はあてにならないと再認識した。
切開後、いきみを5回ほど陣痛に合わせて行ったら、何かがで出てくる感じがして何事!?ってなってパニックになってたらドュルンって感じにベビーが爆誕した。あっけなく出てきて驚いたと同時に、夫と顔を合わせて「赤ちゃん生まれた!」って言い合った。
お産開始からここまで13分でした。
それまであった陣痛の痛みはこの瞬間忘れ去った。
その後私は、胎盤の排出、会陰切開、裂傷の縫合を行い。夫はベビーちゃんにひっついていき、新生児に必要な処置をして、バースプランに記載されている事をこなして終わりました。
分娩から出産にかかった時間は
20時間43分と長丁場でした。
その内自然分娩は18時間50分
誘発分娩は1時間30分でした。
陣痛間隔が23分からでスタートとし、終わるまでほぼ間隔が変わらなかった。痛みだけがどんどん増していくという出産でした。
母子共に健康で出産を終えられたのも、助産師さんのサポートがあったからです。ナースコールを頻繁に利用したり、叫んだりして全然言うことを聞かない妊婦だったのにも関わらず、最後まで見捨てず、付き添ってくれた助産師さんに感謝です。助産師さんがいなかったら本当に心挫けてしまってたと思います。
こんな迷惑妊婦にも付き合ってくれてありがとうございます!
夫にも感謝です。すぐに出産につながらなかったのに、わがままや文句も言わずに最後まで渾身的に支えてくれました。本当に感謝しかないです。
誰か1人でもかけていたら最後まで頑張れてなかった
と思います。
出産に対して甘く考えていた自分、なりふり構わずいた自分を猛烈に恥ずかしく思います。
そばで支えてくれた方、たまひよの同期ルームの皆様のおかげで無事第一子を出産できました。
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●この記事は個人の体験記です。
●記事の内容は2024年6月の情報で、現在と異なる場合があります。