江戸時代の趣ただようお屋敷カフェ 神戸市北区に移転オープンした『dannapan』 神戸市
2024年8月、西区櫨谷(はせたに)から神戸市北区に移転オープンしたベーカリーカフェ『dannapan(ダンナパン)』。江戸時代末期に建てられたお屋敷をリノベーションした店内には、こだわりのお食事パンがずらりと並びます。
今回は、ブランチセットを食べに行ってきました。
想像を超えるゆったりとした時間と、心がふっとほどけていくような空間。和と仏(フランス)が心地よく調和した、特別な場所へご案内します。
趣のある格子戸を開けると、長い年月を経た建物ならではの静けさと温もりが、空間いっぱいに広がっています。
印象的な赤が目を引くショーケースには、厳選した素材で作る、小麦のうまみがシンプルに味わえるパンが並んでいます。
オーナーの内山さんが特にこだわっているのは“水”。医療現場でも使用される高性能な浄水器から抽出されたものを使用しているそう。国産小麦やきび砂糖(本和香糖)、金賞受賞のオリーブオイルなど、素材選びにも一切の妥協がありません。
この日は、ショーケースから好きなパンを選び、そこに1,100円をプラスするスタイルのブランチセットを注文しました。
カウンターで先にお会計を済ませ、番号札を受け取ってからイートインスペースへ向かいます。
土間から一段上がると、畳敷きの落ち着いた空間が広がっていました。靴を脱いで上がるこのスペースは、どこか懐かしさと安心感が漂います。
同店のコンセプトは「築約170年江戸時代末期の"和”を紡ぐ建築物の中で、仏(フランス)を意識したBoulangerie」。歴史的な趣を生かしながらも、テーブル席など現代的な要素も取り入れられ、穏やかで洗練された空氣が流れています。
ふと目をやると、窓の向こうにのぞく庭の緑。思わず深呼吸したくなるような、美しい景色がそこにありました。
メインのパンには「クロワッサンサンド」を選びました。この日のスープは「野菜ごろごろデミグラススープ」。
同店の看板メニュー「クロワッサン」に海老やアボカド、たっぷりの野菜をサンドした一品。特徴的なのは、あえて発酵バターを使わずに仕上げていること。バターが主張しすぎず、挟んだ素材の味をひきたて、小麦のうまみも味わえます。
名前の通り野菜がたっぷり入っていて、食感も豊か。爽やかなスパイスの余韻が後を引く、満足度の高い一杯です。
ブランチやカフェの利用は60分制ですが、庭園を眺めながら過ごすひとときは、まるで時間がゆっくり流れているかのよう。
駐車場は、お店の横にある第一駐車場のほか、道路を挟んで斜め向かいに第2駐車場も用意されています。交通量の多い県道沿いなので、横断の際は必ず近くの信号を利用してくださいね。
今年の8月で移転1周年を迎える『dannapan』。近く、新たな展開も予定されているそうです。
本場フランスの製法をベースに、日常に寄り添う“食事パン”は、ご家庭でのアレンジも楽しめるようシンプルに仕上げられています。ぜひテイクアウトでも味わってみてください。
場所
dannapan Boulangerie & cafe
(神戸市北区淡河町木津22)
営業時間
テイクアウト:10:00〜16:00
ブランチ、カフェ:ラストオーダー15:00
定休日
火曜日・水曜日
駐車場
建物横:第1駐車場
道路を挟んで向かい側:第2駐車場