王子高校 デジタル人材育成を強化 文科省が推進事業に選出
神奈川県立厚木王子高校がこのほど、文部科学省の「令和7年度高等学校DX加速化推進事業」において、プロフェッショナル重点型として県立高校で唯一選ばれた。
この文科省の事業は、デジタル分野などの成長が期待される分野で活躍できる人材育成のために実施されている。情報や数学教育を重視したカリキュラムを実施し、ICT(情報通信技術)を活用した文理横断的な探究を中心としたな学びを強化する学校に必要な費用を国が支援するもの。同校は昨年度に1千万円の補助金を受けて学習環境の整備を進めてきた。
24年度の事業報告によると、同校はこれまでに生成AIを活用したポスター制作やAI顔認証システムの開発、SNSの効果的な活用、eスポーツプロジェクト、人型ロボットを活用した社会貢献プログラムのほか、ドローン研修、メタバース入門などの強化に取り組んできた。
今年度の事業目標として、同校はデジタルコンテンツに関する知識や技術を高め、地域の課題解決に役立つDXの活用やデジタルとアナログの適切な組み合わせを通じて、地域社会に貢献できる人材育成を掲げ取り組みを加速させたい考え。
2年目の取り組みについて同校の宗方泰司校長は、「県内唯一の重点枠指定校としてさらに教育環境を整備し、探究的な学びと文理横断の学習を強化していきたい。新たな社会を牽引する人材を育てたい」と、意欲を示してる。