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【動画】「表現方法を誤った」高卒者差別発言で中川上越市長弁明 一夜明け再び陳謝も社名間違う

上越タウンジャーナル

高校を卒業して工場で働いている人に対し差別的な発言をしたことについて新潟県上越市の中川幹太市長は2024年6月19日、市議会で改めて陳謝した。また、報道機関の取材に応じ「差別的な考えは持っていないが、表現を誤った」などと説明した。

中川市長は前日18日の市議会で、市内にも工場がある信越化学工業の従業員について「多くは工場勤務で高校を卒業したレベルの皆さんで、頭のいい方だけが来るわけではない」などと発言した。

市議会で再度陳謝も社名間違う

翌19日の本会議では「企業誘致と人材確保を同時に進めていかなくてはいけないことを訴えようと発言したところ、不適切な発言となったことを心からおわびします」と陳謝した。しかしその直後、「上越化学工業株式会社の‥‥」と答弁を始め、議員から「違うだろ。信越化学工業だろ」などとたしなめられて、言い直す一幕も=動画=

「表現方法を誤った」と弁明

中川市長は19日、報道陣の取材に対し「高校生の方々を卑下するような意味で取られたというのは、私としては意図していなかった。そういうつもりでは全くない」と述べ、差別的は考えはもともとなく「表現方法が間違っていた」と説明した。

「高校卒業の皆さんが産業の基盤であるという考えは前から変わっていない」「とにかく反省をして誠心誠意努めていきたい」などと繰り返した。

市職員について「高卒でも部長」と発言し撤回

前日18日の議会終了後の報道陣の取材で中川市長は、上越市役所に勤務する高卒の職員について問われた際に「高卒でも部長になっている人がいる」と発言。同席していた市幹部から「『でも』は間違っていますので、訂正してください」と求められ、発言を撤回。「また言わないように気をつけたい」などと繰り返した。

猛省求める決議案否決 賛成は13人 市長に対する問責51年ぶり

18日の市議会では宮越馨議員(無所属)が問責決議案を提出した。内容は「中川市長は、たびたび失言し、謝罪を繰り返してきた。にもかかわらず、本日もそのような失言を発し、市政への信頼をそこねたことを上越市議会は見逃すことはできない。よって、上越市議会は、中川市長に対し、猛省を促すとともに、その責任を強く問うものである」というものだった。

賛成したのは、市民クラブの6人、共産議員団の3人、無所属4人だけだった(会派別名簿PDF( https://cdn.blog.st-hatena.com/files/4207112889963685954/6801883189115546452 ))。

上越市史上、市長に対する問責決議案が提出されたのは1973年以来51年ぶり2度目。当時、新庁舎建設問題をめぐって小山元一市長に対して提出され、否決されている。

 

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