【衝撃】2年前にオープンした新宿「歌舞伎町タワー」は今どうなっているのか? 昼間に行ったら想像の100倍くらいガラガラでビビった
あなたは覚えているだろうか。2023年4月14日、東京・新宿に誕生した複合高層ビル「東急歌舞伎町タワー」の存在を──。
当時、ジェンダーレストイレが物議を醸した「歌舞伎町タワー」だが、私(あひるねこ)もオープン直後に一度だけ行ったきりだ。あれから約2年半……。果たして新宿のランドマークは今どうなっているのか?
・タワーの現在
というわけで、久しぶりに新宿歌舞伎町へやって来た。「歌舞伎町タワー」は地上48階、地下5階、高さ約225メートル。改めてその巨大さに驚く。昼間でも『FF7』の神羅ビルを彷彿とさせる圧倒的な存在感だ。
オープン当初はエントランス前に長蛇の列ができていたが、今はさすがに落ち着いているようである。
それでは入場してみよう。タワー2階は「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」という横丁スタイルの飲食施設になっており、ギラギラした内装の飲食店が10店舗並ぶ。
私の記憶では、たしかここが一番盛り上がっていたエリア……のはずだが。入った瞬間、衝撃を受けた。
客がいない──。
・過疎すぎる
もちろんオープン前ではなく、絶賛営業中だ。新宿のド真ん中でこんなガラガラなことがあるのか? 昼の12時にしては、あまりにも寂しい客入りである。
いや、もしかしたら店の奥に座っているのでは? 店内をぐるっと一周してみたところ……
うむ、ほぼ無人である。このサイバーな雰囲気で人がいないのは もはやホラーだ。『千と千尋』の序盤のような得体の知れない不気味さが漂っている。両親の豚化待ったなし。
「歌舞伎横丁」は全部で1300席あるらしいが、私が見た限り座っていたのは5組ほど。大げさではなく客より店員の方が多かった。しかし……
3階はさらにヤバイことに。
ここは「namco TOKYO」という飲食ラウンジを併設したゲームセンター。前に来た時は若い人たちで賑わっていたが……そう、そのまさかである。
なんと客ゼロ……!
あ、誰かいる!!
と思ったら鬼殺隊だった。
寂れた温泉旅館のゲームコーナーよりも静かで笑ったぞ。まあバイトのスタッフはラクかもしれない。時間が経つのが遅そうだけど。
・エレベーターで上へ
9・10階の映画館「109シネマズプレミアム新宿」では人間を5~6人ほど目撃したが、その奥のグッズショップは美術館にも似た静寂を湛えており、咳払いすらためらわれる空気。私も足音を潜めながら歩いた。
17階の「JAM17」はダイニングやバーが並ぶエリアで、外に出て新宿の景色を一望できる。が、やはりここにも誰一人おらず。
穴場中の穴場と化していた。
・トイレはどうなった?
一通り回ってみた結果、もっとも混んでいたのは1・2階のスタバか、もしくは2階のトイレである。そう、性別問わず全ての人が入れることで話題になった、あのジェンダーレストイレがあった場所だ。
批判を受け、2023年5月の時点ではパーテーションで仕切られていたようだが……
現在は新たに壁が作られ、「男性用」「女性用」と明確に区分けされていた。まさに紆余曲折。こんなに形がコロコロ変わるトイレも珍しいだろう。
もちろん夜になればまた違う顔を見せるのだろうが、昼間の「歌舞伎町タワー」は都心の一等地とは思えぬほど閑散としていた。
新宿の人混みに疲れたら、ここに駆け込むといい。きっと「歌舞伎町タワー」は凜とした静けさをまとい、あなたを迎えてくれるはずだ。
参考リンク:東急歌舞伎町タワー
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.