【大食い検証】伝説のすた丼屋の新メニュー『とろろぶっかけすた丼』は飲み物なのか? 「超鬼肉飯増量」でタイムトライアルした結果…
2025年も6月に突入し、いよいよ梅雨到来か? と感じる季節がやってきた。そんな6月4日、”ガッツリ系” チェーン店の頂点に君臨する「伝説のすた丼屋」から、夏の風物詩とも言える新メニュー『とろろぶっかけすた丼』が販売された。
すた丼にとろろがかかっているという、特に捻りもない直球勝負のメニューだ。しかし、ネバネバしたとろろといえば、食べやすさでは間違いなくピカイチの食材。そこで、ふとこんな考えが頭をよぎる……「これは、すた丼が “飲み物” になるんじゃないか?」
その真意を確かめるべく、今回も最大サイズの「超鬼肉飯増量」で勝負だ! そして今回は特別に、何分で完食できるかタイムトライアルも敢行したぞ! 果たして、どんな結果になったのか……。
・すた丼屋の最強盛り「超鬼肉飯増量」
さっそくチャレンジすべく、地元にある「伝説のすた丼屋 京成船橋店」に足を運んだ。
いつものように、店頭に新メニューのタペストリーがデカデカと飾られているかと思いきや、なぜか入口付近に控えめなチラシサイズで告知されていた。
『とろろぶっかけすた丼』は、看板商品の “すた丼” の上に、とろすた丼比2倍量の特製出汁とろろ、青ねぎ、温玉を乗せたメニューらしい。ただ正直なところ、見た目だけでは「普通のすた丼に とろろを乗せただけ」にしか見えない。
しかし、食欲が落ちがちな梅雨の時期に「粘り強く乗り越えてほしい」という店側の思いが込められているらしい。なるほど、とろろの「ネバネバ」と「粘り強さ」をかけているわけか……。
店内に入り、券売機で注文する。
もちろん選ぶのは「超鬼肉飯増量(税込2070円)」一択だ。肉量250g、飯量670gという、総重量1kg近い怪物メニューである。
・戦闘準備完了! タイマーセット開始
注文を済ませ、席に着く。今回はタイムトライアルということで、iPadでストップウォッチをセット。
この量を一体何分で完食できるのか、ワクワクしながら待つ。そしていよいよ、『とろろぶっかけすた丼(超鬼肉飯増量)』が運ばれてきた。
「でかっ!」
「超鬼肉飯増量」を注文するのは、通常のすた丼、先月の新メニュー「ピザすた丼」に続いて3回目だが、相変わらずそのボリュームに圧倒される。
すた丼特有のニンニクが効いた豚バラ肉が山盛りになっており、その横には とろろがたっぷりとかかっている。
そして今回はタイムトライアルなので、箸ではなくレンゲでの戦闘態勢に入る。過去の経験上、この手の大盛りメニューはレンゲの方が圧倒的に効率がいい。
・スピード全開! とろろパワーで加速
それでは、「すた丼×とろろ」の食べやすさが過去イチであろう組み合わせで、タイムトライアル開始だ!
一口目からスピード全開で挑む。レンゲにとろろ、肉、ご飯を乗せて、一気に口に運ぶ。
おっ、これは思った以上にいけるぞ! すた丼のニンニクが効いた濃い味と、とろろのまろやかさが絶妙にマッチしている。そして何より、とろろの効果で本当にツルツルと喉を通っていく。これは確かに“飲み物”と言っても過言ではないかもしれない。
1分経過時点で、既に5分の1程度を平らげている。この調子なら、かなりのハイペースでいけそうだ。肉の量も相当なものだが、とろろと絡むことで食べやすさが格段にアップしている。
途中でたくあんを挟んでブレイク。このたくあんが、濃い味の丼に対する絶妙な箸休めになってくれる。
4分過ぎで、早くも残り半分に到達。予想以上のハイペースに、自分でも驚いている。
ここでいよいよ、温玉を投入する時が来た。
丼の中央に鎮座していた温玉を割って全体に絡める。黄身が流れ出し、とろろと混ざり合って、さらにまろやかな食感に変化した。
もはや、完全に “飲み物” !
温玉が加わったことで、口当たりがさらになめらかになり、スピードが一気にアップする。レンゲで歯をほとんど使わずガンガン掻き込んでいく様子は、まさに「飲む」に近い感覚だった。
そして6分半で、残り4分の1まで到達。
ここで一度、味噌汁でブレイクを入れる。濃い味の丼を食べ続けた口の中を、優しい味噌汁が癒してくれる。
8分を過ぎたところで、ついに残り一口となった。最後の一口をレンゲに乗せ、口に運んでフィニッシュ!
タイムは……
9分3秒!!
・50歳からの挑戦
この最強クラスの『とろろぶっかけすた丼(超鬼肉飯増量)』を9分3秒で完食という結果に、正直自分でも驚いている。
重量1kg近い丼メニューを10分以内で完食するなんて……この量を10分以内で完食する食欲に我ながら驚く限りだ。
ちなみに、撮影を挟まなかったら6分台でいける自信があった。それくらい、とろろの効果は絶大だったということだ。
今回の新メニュー『とろろぶっかけすた丼』は、たしかに“飲み物”と言えるほどの食べやすさを実現していたと思う。すた丼の濃厚な味わいを残しつつ、とろろのまろやかさでツルツルと喉を通っていく感覚は、まさに梅雨の時期にピッタリのメニューだと感じた。
シンプルに、すた丼にとろろをトッピングしただけなのだが、その単純明快さこそが、このメニューの魅力なのかもしれない。食欲が落ちがちな季節に、これだけガッツリと食べられるメニューがあるのは心強い限りだ。
──というわけで、梅雨の時期に「粘り強く」乗り越えたい人は、ぜひこの『とろろぶっかけすた丼』で、スタミナをつけてみてはいかがだろうか?
参考リンク:伝説のすた丼屋
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.