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<正義はひっくり返る>わが子は悪いことを先生に報告する「チクリ魔」。嫌われてしまうでしょうか?

ママスタセレクト

子どもの学校での様子は、親にとって常に気になるものですよね。ときには学校での意外な姿を知って、ドキリとしてしまうママたちもいるのではないでしょうか。今回の投稿者さんは、わが子のある行動に対して思うところがある様子ですよ。

『うちの子、学校で誰かが悪いことをしたらそれを先生にすぐ報告するらしいんです』

投稿者さんのお子さんは、学校で何かしらのトラブルがあるとすぐに先生に報告するのだそう。自分がまったくの第三者で、害を被る立場ではなかったとしても逐一知らせるタイプだと話してくれました。投稿者さんとしてはこの行動が嫌われてしまうのではないか……と心配している様子です。

わが子も同じタイプです!すぐに先生に知らせちゃう

『未就学児だけど、うちの娘も同じタイプ。責任感が強いんだと思う。だけど自分が同級生の立場だったら避けるタイプかなとも思うので、そのあたりの立ち回りをどう伝えていこうか考え中』

『うちの子も同じタイプで、すぐ先生に言いに行く。先生からしたら鬱陶しいだろうなと思う。低学年のうちは静観してた。でも高学年になってからは「お巡りさんに注意されるような悪いことをしたり、誰かを怪我させたりするようなこと以外は、先生に言わなくていいと思うよ。本人が解決する力もつけなきゃならないから」って話した。逆恨みされるかもしれないしね』

投稿者さんのお子さんと同じようなタイプの子どもを育てているママたち。「報告」という行動は、おそらく幼い子どもの純粋な正義感や責任感から来ている場合があるのでしょう。まだ社会性が発達途上にある子どもたちにとって、ルールを破る行動は「悪いこと」であるはず。それを正すために先生に報告するという選択はごく自然なことなのかもしれません。「悪いことだから先生に知らせなければ!」と思う純粋な心はどこかかわいらしくもあるのではないでしょうか。

すぐに報告するなんてチクリ魔。嫌われるよ

ところがすぐに報告する子に対して、「チクリ魔」と批判する意見もあるようで……。

『チクり魔ってやつだね。本当に責任感が強いなら、チクらないでその場で注意するんじゃない? 単にいい子を気取ってる自分に酔ってるだけでしょ』

『本人は「私って責任感がある」「みんなを正す私って素晴らしい」「正義の私に注目して、正しい私を褒めて!」ぐらいに思ってんだろうけど、ただただウザイ子なだけだよね。嫌われるよ』

子どもの行動に対して「チクり魔」と厳しく非難したママたち。子どもの行動が自己顕示欲や承認欲求から来ているはずだと考えているのでしょう。子どもが自己陶酔しているとすれば、それは周囲の不快感を招いたり、結果として嫌われたりする原因になりかねない、という厳しい指摘です。子どもの行動の動機を正確に判断するのは難しいでしょう。しかし親としては、周囲からどのように見られているかという客観的な視点をもつことも必要なのかもしれません。

本当に悪いのは、チクられるようなことをしている人でしょ

一方で「先生に報告するのは決して咎められることではない」と主張するママたちもいました。

『本当に悪いのは、チクられるような悪いことをしてるほうなんだけどね。いじめをする子はまず大人の目の届かないときを狙うっていうし、先生に報告するのは悪いことじゃないと思う』

『悪いことをしてる側にとって都合が悪いから「チクリ魔」って非難してるだけでしょ。悪いことをしなければチクる必要なんてないわけだし』

こちらのママたちは、「チクリ」という行為に対して「嫌われるよ」と一蹴することへの疑問も呈してくれました。「本当に悪いのは、チクられるような悪いことをしてるほう」という意見は、問題の本質を突いているようにも見えます。隠れて行われる悪い行為に対して、先生への報告は正当な対応であるという見方なのでしょう。なかには「チクり魔」というレッテルを貼る側の心理を鋭く分析したママもいました。この視点に立つと「悪いこと」そのものをなくすこと自体が、最も重要な課題であると気づかされますね。

子どもの「正義感」を育むために親ができること

それでは親は、子どもに対してどのように接していくべきなのでしょうか。

『ある程度大きくなったら、周りから見たらどう思われてしまうか、ルールの曖昧さを客観的に教えてあげて』

『責任感が強い、正義感が強い。でもまだそれをコントロールできていないってだけ。うまくバランスをとれるよう、辛抱強く誘導してあげてね』

ある程度の年齢になったら、「周りの人からは自分の行動がどう映るか」について、客観的な視点で教えてあげるのがいいでしょう。「場合によっては友たちが嫌な気持ちになるかも」といったように、相手の気持ちを想像させる声かけが有効だとする意見もありました。感情に任せて叱るのではなく、子どもが正義感と良好な人間関係を築ける行動とのいいバランスを見つけられるように誘導していくことが、親に求められる役割なのかもしれません。

子どもの報告行動は、一見すると「チクリ」と受け取られがちでしょう。しかしその根底には、純粋な正義感が隠されている場合も少なくありません。親としてはその正義感を尊重しつつ、社会の中でよりよい人間関係を築くための知恵を伝えていくことが重要ではないでしょうか。

 


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