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ゲレンデにトウガラシの真っ赤な帯 妙高市特産「かんずり」用の雪さらし始まる

上越タウンジャーナル

一年のうち最も寒い時期とされる大寒の2025年1月20日、新潟県妙高市特産の香辛調味料「かんずり」の主原料となるトウガラシの雪さらし作業が始まった。積雪の多い妙高山の麓、池の平温泉アルペンブリックスキー場で行われ、真っ白なゲレンデにトウガラシの赤い帯が広がった。

《画像:ゲレンデに真っ赤なトウガラシをまく従業員》

かんずりは、塩漬けした同市産トウガラシを雪にさらし、ユズやこうじ、塩を混ぜて3年間熟成させる伝統の調味料で、商標登録している同市西条の「かんずり」(東條昭人社長)が製造販売する。鍋やラーメン、焼き鳥など幅広い料理に合わせて食べられている。

雪さらしはかんずりの味の決め手となる重要な工程で、トウガラシを3、4日雪の上に置くことで、あくや塩漬けによる余分な塩分を抜き、味をまろやかにする。雪国ならではの製法は、多くのカメラマンが撮影に訪れるなど、冬の風物詩となっている。

《画像:塩漬けしたトウガラシを雪にさらしまろやかな味に》

今期は昨年夏から秋にかけて10tを収穫。雨がほどよく降り、暑い夏でも身厚に大きく育ったという。

例年作業は同社周辺で行われるが、積雪が十分でないため、同スキー場で開始。朝から晴れ、大寒ながら日中の最高気温は同市関山で10.1度と、3月下旬並みの暖かさとなった。長さ20cmほどのトウガラシ640kgを用意し、従業員3人がザルを片手に手際よくまいていったほか、スキー客ら一般向けの体験も行われた。

《画像:従業員が手際よくまきトウガラシの赤い帯が広がった》

新潟市から訪れた会社員女性(50)は「新潟土産にすごく喜ばれる。作り方は知っていたけれど直接体験できて良かった。3年後買うのが楽しみ」と笑顔を見せた。

《画像:スキー客らも撮影しながら体験を楽しんだ》

作業は市内で2月末まで続く。東條社長は「昔ながらの製法を知ってもらい、観光の一助にもなれば」と願った。

1月26日午前10時〜正午には、同スキー場カヤバゲレンデステーション付近で雪さらし体験会が行われる。数量限定でかんずりのプレゼントやスキー汁の振る舞いもある。

 

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かんずり - 越後妙高 辛味調味料 オフィシャルサイト( https://kanzuri.com/ )

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