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世界を3度滅ぼした神「ケツァルコアトル」とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々】

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世界を3度滅ぼした神「ケツァルコアトル」とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々】

羽を持った蛇の神ケツァルコアトル

世界を何度も終わらせて太陽を復活させる最高神

アステカの神話の中で創世神とされるのはケツァルコアトルです。

月の女神から生まれ、風、農耕、文化を守法や暦を生み出すなど万物に通じる神とされ、メキシコから中央アメリカに伝わる神話の中でも最高神といわれます。

名前の意味は、「羽のある蛇」。ケツァルは高原などに生息する緑色の羽が美しい珍鳥のことで、コアトルはナワ語で蛇を表します。神話では、長身でたくましく、黒髪をなびか光り輝く瞳の持ち主とされています。

ケツァルコアトルが敵対していたのは、戦争と破壊の神テスカトリポカでした。ケツァルコアトルとは年中争っている関係で、そのたびに天変地異が起こり、ケツァルコアトルは3度にわたって世界を滅ぼします。

そして、新たな世界創造のため、前の世界を滅ぼして、命絶えた人間の骨に自分の血を流し込み、現在の人間を創成しました。

トウモロコシを食料とする文化も生み出し、人間に与えたといわれています。

また、何度も世界を終わらせたことで消滅してしまった太陽をよみがえらせたのも、ケツァルコアトルでした。多くの神たちに苦行をさせることで新たな太陽が誕生し、世界を照らすようになったのです。

※ケツァルコアトル:ケツァルコアトルのピラミッドがメキシコには残されている。そのほか、「神々が集う場所」という意味の、巨大な都市遺跡群のテオティワカン遺跡などもある。

万能の神ケツァルコアトルとは?

「羽をつけた蛇」「翼のある蛇」を意味するケツァルコアトル。神官の王で暦の発明家ともいわれる。岩に手を当てると岩がへこむほどの怪力を持つ。その一方で、人身供儀をやめさせた慈悲深い面も持つ。マヤ文明ではククルカンという名で崇拝されていた。人類に文明を授けたと伝わる。

敵は破壊と戦争の神

ケツァルコアトルのライバルは破壊と戦争を司る神テスカトリポカ。名前は「煙を吐く鏡」という意味で、この鏡とは儀式で用いられていた黒曜石のことを指す。ケツァルコアトルが人身供儀をやめさせたことなどが、ふたりの神の対立の要因とされている。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』監修:鈴木悠介

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