御殿場線90周年にE257系が駆けつけた!みんなの写真で彩った「フォトトレイン」も運行開始
御殿場線(国府津~沼津間)は明治期の1889年に開通。かつては東海道本線の一部でしたが、1934年に丹那トンネルが開通し、東海道本線が熱海駅経由に切り替えられたことで支線となり、名称も御殿場線に改められました。
それから90年の時が経ち、現在は通勤や通学の足として地域輸送を支えながら、行楽地への観光アクセスを担っています。小田急電鉄の「ロマンスカー」が乗り入れているのも鉄道ファンとしては見逃せません。
そんな御殿場線の90周年を記念し、2024年12月8日、御殿場駅にて式典が開催されました。沿線自治体の首長だけでなくタレントの勝俣州和さんも駆けつけて祝辞を述べたほか、90周年記念ロゴマークの紹介や「フォトトレイン」の出発式も行われました。
フォトトレインの写真は、InstagramとXにて秋ごろに開催されたフォトコンテストで一般募集したものです。800枚ほどの応募作品からJR東海と御殿場線利活用協議会が優秀作品を選定し、車内に掲出しています。運行期間は来年3月31日まで。
御殿場線の90周年記念ロゴマークがこちら。
9と0の文字を重ねて地域と御殿場線の共生をイメージ。水色の富士山のデザインは、かつて御殿場線を運行していた371系特急「あさぎり号」のヘッドマークをイメージしたものだといいます。9の文字の中には、12月から御殿場線で運行する315系車両を描き、御殿場線の更なる活躍を期待したデザインとしました。
記念式典が終了すると、JR東海とJR東日本のコラボ団体専用列車が入線。
JR東日本の「E257系」が品川発・国府津経由で御殿場まで乗り入れました。昼過ぎには小田急・JR東海・JR東日本の車両が並ぶ瞬間もあり、普段は見られない珍しい光景に鉄道ファンも大喜びです。駅前広場では飲食・物販やステージイベントも行われ、地元の方々やE257系でやってきた旅行者らで賑わいました。
記事:一橋正浩