上越市が暴力団排除特別強化区域に パレードで追放呼び掛け
新潟県暴力団排除条例の一部改正で、上越市が「暴力団排除特別強化区域」に指定されるのを受け、上越警察署などは2025年5月29日、同市の高田駅周辺でパレードを行った。横断幕を持った署員やボランティア約40人が商店街などを練り歩き、暴力団の追放を呼び掛けた。
《画像:高田駅周辺で行われた暴力団排除パレード》
特別強化区域では、風営法が定める飲食店などの特定営業者が暴力団に対し、用心棒を頼んだり、みかじめ料などを支払ったりすることを禁じている。
市内では昨年3月、暴力団員から明太子や熊手を購入するなどの利益供与があったとして、県公安委員会が事業者や暴力団員に勧告を行っている。これらを受け8月から高田地区の仲町1〜6と本町1〜7、直江津地区の西本町1〜4と中央1〜5、住吉町が特別強化区域に指定される。県内では新潟市と長岡市に次いで3例目。
パレードは条例改正の周知と暴力団排除の意識向上を目指し実施した。同署や県警本部組織犯罪対策課、飲食店関係者などのほか、中川幹太市長、越後上越上杉おもてなし武将隊も参加した。
《画像:雁木通りプラザで行われた出発式》
同市本町3の雁木通りプラザから高田駅前の約700mを横断幕やのぼり旗を持って歩き、「一旦付き合いを始めるとなかな断ち切ることはできません」「暴力団を恐れない、金を出さない」などと呼び掛けた。
《画像:「安全で住みよいまちにする」と話す湊署長(左)》
同署の湊克彦署長は「暴力団の構成員数は減少傾向にあるが、資金の獲得活動は巧妙化、不透明化していて情勢は厳しい。市民に広く周知し、関係者と力を合わせて安全で住みよいまちにしていく」と述べた。
《画像:飲食店にもちらしを配った》
新潟県暴力団排除条例について - 新潟県ホームページ( https://www.pref.niigata.lg.jp/site/kenkei/niigatakenbouryokudanhaizyo.html )