上越市の40代男性が現金2000万円だまし取られる SNS型の投資詐欺被害
上越警察署は2025年10月7日、新潟県上越市に住む40代男性から同日までにSNS型投資詐欺の被害届を受理したと発表した。被害総額は現金2000万円。
発表などによると男性は8月24日、動画配信サイトで投資家をかたる配信者の動画を視聴中、メッセージアプリに誘導され、実在する団体の理事を装った人物が講師を務めるグループに招待された。アシスタントの女性を名乗る人物から投資のアドバイスを受けた。
男性は相手から推奨された銘柄を証券会社で実際に取引したところ、利益が出たため、その後もグループチャットに参加を続けた。サインインの回数が増えるごとに高級扇風機やマッサージピローなどが景品として自宅へ実際に送られてきたという。
男性はさらに「参加人数が限定されている」というプランへの参加を勧められた。相手方に言われるがままに口座取引用アプリをスマートフォンにダウンロードし、指定された金融機関の口座に1000万円ずつ、2回に分けて計2000万円をインターネットで振り込んだという。入金後、説明内容に不審点があり、違和感を覚えた男性が入金した現金を払い戻そうとアプリを操作したが、エラーとなって払い戻しができず、詐欺と気付いた。
同署では「SNSなどを使って連絡を取り合っていても一度も会ったことのない人から投資を勧められた場合は詐欺を疑い、最寄りの警察署に相談してほしい」としている。