<静岡県高校サッカー>静岡学園のプレミアリーグ残留決定!東福岡戦後の監督や選手のコメント
サッカー高円宮杯U-18(18歳以下)プレミアリーグWESTで、静岡学園は11月20日、第12節の東福岡戦を0−0で引き分け、3試合を残して10位以上が確定。プレミアリーグ残留を決めた。
静岡学園は今大会、開幕5連敗でのスタートとなったが、さまざまな選手を起用しながらチームづくりを進め、現在は5戦負け無し。5勝5分9敗の勝ち点20で、9位につけている。
川口修監督
ー残留が決まった。
他力ではなく自力で残留が決めることを1つの目標にしてきたのでよかった。
ー開幕時は5連敗。リーグ途中から目標は残留に切り替えていた?
あの時点では降格の危機だったので、残留ということと、選手権の時に良いチームになるようにということを考えながらチーム作りをしてきた。プレミアでも徐々に内容はよくなってきて、選手権予選も優勝できた。選手たちの経験値が上がり、みんな成長してきたと思う。
ー選手権県大会の決勝からメンバーを総入れ替えした狙いは。
決勝に出た選手たちの疲労が回復していないことと、試合に出ていなかった選手たちの「絶対にやってやろう」というマインドを見たかった。選手権で出ていなかった選手たちが、この強度の高い中でどれだけやれるかを見たかった。
今日はよく分かった。できる選手とできない選手、気持ちが弱い選手もいたし…。これがすごく良い経験になる。ここから自信をつけて、伸びてくる選手も出てくる。その中で、勝ち点1を取れたことは評価できる。
ー全国大会の組み合わせが決まった。
昨年とほぼ同じ(笑)。一番強いグループに入って、会場も浦和駒場。昨年は失敗してしまったので、もう一度やれるという感覚。しかも初戦が(昨年負けた)広島国際学院。チャンレンジできる、いい組み合わせになったと思う。
今年は完璧に準備したい。いつも青森山田と対戦する前に自分たちが負けてしまっているので、青森山田が上がってくることが予想される3回戦までは、何としてでも…。自分たちも青森山田と対戦したいし、この対戦を見たいと思う人も多いと思う。ぜひ大舞台で実現させたい。自分たちのスタイルで倒すだけ。
ー昨年は何を失敗してしまったのか。
昨年は主力がけがをしてしまって、チーム作りの成熟度が足りなかった。今年はけが人が出なければ、昨年のチームをこえると思う。古川(陽介)がいた時のような魅力的なサッカーはできないけれど、いいチームになる。成熟度はここから上がってくるので、自分も本当に楽しみだし、皆さんも楽しみにしてもらいたい。
ー選手権まではどんなスケジュールで過ごすか。
プレミアがあと3試合あるので、あと1試合どこかで組んで計4試合。残りのプレミアでは、いろんな選手を試しながら、チームの成熟度を上げていく。これから大津(熊本)、広島ユース、神村学園(鹿児島)と3試合、すごくいい経験ができる。残留が決まったので、勝敗は関係なくなる。キャプテン(野田裕人)もケガから戻って来るので、どこかで使いたい。
ー全国初戦に向けて。
相手は分析してくると思う。昨年は相手ゴールをこじ開けられなかったので、アタッキングゾーンのクオリティーをとにかく高めていきたい。
GK野口晟斗(大阪東淀川FC出身)
ー久々の公式戦。どんな気持ちで臨んだか。
選手権からのターンオーバーと言われる試合だったかもしれないが、僕達は選ばれた以上は静学の代表なので、サブという気持ちではなく、自分たちはスタメンなんだという強い気持ちで臨んだ。
ー1本ビッグセーブがあった。
練習の中で相手をイメージしていたので、練習通りのプレーが出せたんだと思う。
ー今日で残留を決めるという思いはあったか?
僕が全部止めれば引き分け以上は確定なので、無失点でいこうと思っていた。選手権はベンチで悔しい思いをした。チャンスが来たので、全国選手権でスタメン争いに関わっていくために、今日は見せ場だと思っていた。
自分たちがここで結果を残せば、選手層の厚さにもつながると思っていた。ここで無失点だったら、選手権で対戦した時に強気に挑めると思っていた。
ー選手権の組み合わせの印象は?
強豪が集まったグループ。でも、自分たちがやることは変わらない。どこと対戦しても静学の良さを出せば勝てると思う。
MF山縣優翔(千里丘FC出身)
ー今日はどんな思いで臨んでいたか。
選手権予選に出場できなかったので、その悔しさをぶつける気持ちで挑んだ。絶対に勝ち点1以上は取って、来年の自分たちにつなげるという思いで戦った。
ー内容はどうだった?
内容はよくなかったけど、無失点で終われたのは良かった。チャンスもあったので、決めきることができていたら…。個人的には守備を意識してやっていた。監督からは「気持ちを見せろ」と言われていたので、気持ちが引き締まった。プレミアの強度の中で、夏からチームは成長していると思う。
ー選手権の組み合わせの印象は?
1、2回戦にしっかり勝って、選手権の舞台で青森山田と対戦してみたいという思いはある。
FW大木悠羽(清水エスパルスジュニアユース)
ー今日の試合を振り返って。
結果はスコアレスで、自分が点を取れなかったので悔しい思いはある。
ー出場できなかった時期はどんなことを考えていたか。
自分もプレーに納得がいっていなかったし、自分が出られなくなった理由も分かっていた。自分の力不足。静学の1トップに求められる「ボールを収めること」は苦手な部分なので納得していた。
ー東福岡はどんな印象だったか。
前期の時はもっと蹴ってきたけれど、今日はつないできたので、自分たちは戦いやすかった。
ー選手権に向けて。
ボールを収めるプレーの質を高めたいし、自分の得意な裏抜けももっと極めたい。パスの出し手とコミュニケーションを取りながら、しっかり準備したい。最後なので、やるしかない。