<婚活アプリのケチ男>理想の男性「ランチは1,000円まで!」価値観の違いに戸惑う【まんが】
私はアカリ。絶賛婚活中です。以前はよく婚活パーティーに通っていましたが、最近は「もっといろいろな人に会ってみたい」と婚活アプリも始めてみました。そこで私はとても素敵な男性に出会ってしまいました。外見もストライクだし、やりとりをしていても物腰が柔らかくて優しい。なんといっても感性が似ているというか、価値観が近い気がして落ち着くのです。この人ともっと距離を縮めたいと思っているのですが、ただ、ひとつだけ気になることが……。
相手の名前はハセガワさん。ハセガワさんは外見が素敵なだけでなくやりとりも楽しく、気になる存在です。
つい大きな声を出してしまいました。こんなにかっこいい人とデートできるなんて夢のようです。私はもちろんデートのお誘いにOKしました。
私の頭の中はすぐにデートのことでいっぱいになりました。当日待ち合わせ場所に現れたハセガワさんは、想像以上に素敵な男性でした。 ハセガワさんは自然な流れでエスコートしてくれました。最初に予定していた通り、デートは大きな公園へ。私が「自然が好き」と言ったら、それに合わせてデートプランをねってくれたのでした。
お店の前の小さな黒板には「ランチ1,700円」と書かれています。私はお昼の時間だったし他を探すよりもいいと思いました。しかしハセガワさんは黒板をじっと見ると、「高いな……」と呟きました。
ハセガワさんが連れて行ってくれたのは、1,000円のランチがあるお店でした。
ハセガワさんは目の前でおいしそうに食べていますが、私はもはやランチの味なんてわかりません。とりあえず今日のデートは無難に終わらせて、あとで友だちに相談してみようと心に誓うのでした。 婚活アプリで知り合ったハセガワさんは、まさに私のタイプの人。しかもデートをしてみたら、外見だけでなく中身も素敵な男性だとわかりました。公園のデートをしているときに鳥や魚の名前を教えてくれた男性は初めてで、感激してしまいました。 「できることならこのままお付き合いしたい」と考えていた矢先、ハセガワさんとの価値観のズレを発見。私からしてみたらなのですが、ハセガワさんは“ケチ”な人だったのです……。 こんなに完璧な人の大きな欠点。みなさんならどうしますか?
初デートの違和感は意外とアタル?おカネ目当てを避けるため!?
友だちの指摘はもっともに聞こえます。最初のちょっとしたズレというものは、後から埋められないほどの大きな溝になりかねないということでしょう。どんなに相性ぴったりな相手でも多少のズレは発生するのですから、最初からズレが見えている相手なら……言うまでもないというところだったのだと思います。
友だちの「だってまだお付き合いもしてないんでしょ? お付き合いしていくうちに、あちらの気持ちが変わっていくこともあるかもよ。2人の常識とかルールができたりさ、それがまた楽しくなってくるとかもあるんじゃない?」という言葉が印象に残ります。
私は2人のおかげで前向きになれました。とりあえずハセガワさんと今後どうしたいか……じっくり考えてみようと思います。
とっても素敵な人だけれど、ケチなところだけが玉にキズのハセガワさん。 今後のお付き合いはどうしようかな……と悩んでしまいました。そこで1人で結論が出せそうになかった私は、2人の友だちに相談をすることに。2人は正反対の意見をくれましたが、どちらも思わず納得させられてしまうものでした。 とはいえ2人の言う通り、決めるのは私。2人の意見を参考にしながら、しっかりと答えを出したいと思います。
お金を出し渋っていた理由とは?明かされた本心「予防線を……」
今日は美術館デート。ハセガワさんは絵や美術品にも詳しいようで、一緒に見て回っていると私まで詳しくなれたような気がします。しかもその解説が嫌味でなく自然で、愛情をもって作品を見ているのがものすごく伝わってきます。
照れたように笑う顔も魅力的です。こうして2人でいると、このあいだまで悩んでいたことがあまり気にならなくなってきます。一緒にいるうちに、「価値観の違いはどうなるかわからない、それでも私は今のこの出会いを大切にしたい」と思えるようになってきたのです。はじめはどれだけ素敵でもケチな人は……と悩んでいた私でしたが、金銭的なズレしか問題がないのなら、これから少しずつ埋めていけばいいかと気持ちが変わってきました。美術館を出たあと、私から話しかけます。
ハセガワさんはキョトンとしていましたが、私はなかば無理やり自分が好きなカフェに連れて行きました。
私たちは2人ともケーキセットを頼んで、お茶を楽しみました。やっぱり私たちの話は尽きません。しばらくアレコレと話していると、ハセガワさんが意を決したように話を始めました。
ハセガワさんは「アカリさんはお金を出し渋る僕を見て、幻滅するのでなく「私が奢るからカフェに行きましょう!」と明るく言ってくれました。こんな素敵な女性まで疑ってしまうなんて……僕はどうかしてました」と、謝ってくれました。
「ハセガワさんはひょっとしたら、とんでもなくケチなのかもしれない」と悩んでいた私。 しかしその行動にはちゃんとした理由があったようで、私はわかってスッキリしたとともに同情してしまいました。きっと私がハセガワさんだったとしても、そんな出会いばかりしていたら同じような行動をとっていたでしょう。 2人に相談に乗ってもらったことを踏まえつつ「価値観の違いより今の気持ちを大切にしよう」と結論をだした私でしたが、結果的に解決してお付き合いをスタートすることができてよかったです。 そして理由が分かった今、ハセガワさんは以前のような行動をとることもなくなりました。これからはもっとよい仲になれればいいなと思います。