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サッカーと麻雀の二刀流プロ・田島翔が世界6大陸目の挑戦!マダガスカル初の日本人選手に

SPAIA

田島翔,本人提供

自らコンタクト取り、FCルージュと契約

これまで海外9カ国でサッカー選手としてプレーし、プロ競技麻雀団体「RMU」所属のプロ雀士としても活動する異色の二刀流プロ・田島翔(42)がアフリカ・マダガスカル1部リーグのFCルージュと契約したことが15日、分かった。マダガスカルリーグで日本人がプレーするのは初めて。田島にとっては10カ国、世界6大陸目の挑戦となる。

これまで国内のロアッソ熊本やFC琉球をはじめ、スペイン、クロアチア、サンマリノ共和国、韓国、シンガポール、ニュージーランド、アメリカ、ブラジルでプレー。昨シーズンまでは、ブラジルのポルトゲーザ・ロンドリネンセで選手兼国際交流ダイレクターとして活動していた。

昨季、右ふくらはぎを痛めたことから、一度は選手としての引退を決意。今年9月から始まるブラジルリーグで引退試合が計画されていた。

しかし、その後、ケガが回復したため現役続行への意欲が湧き、以前からプレーしてみたいと考えていたアフリカへの移籍を模索。その中でも治安が良く、自然豊かで「最後の楽園」とも呼ばれる西インド洋に浮かぶ島国・マダガスカルに照準を絞った。

そうと決まれば、世界を渡り歩いた田島の行動は早い。代理人は使わず、マダガスカルリーグの2チームに自らコンタクトを取り、メールと電話で交渉を進めた。

そのうちの1チーム、首都アンタナナリボを拠点とするFCルージュと約1カ月半で契約を締結。ポルトゲーザ・ロンドリネンセのダイレクターは継続しながらマダガスカル初の日本人プレーヤーとなり、さらに選手育成や日本へ選手を送り込む橋渡し役としても期待されているという。

「マダガスカル初の日本人選手としてタイトル獲得を目指し、クラブの発展に貢献したいです」と新たな挑戦に意欲満々だ。

FIFAランキング115位、最貧国のひとつ

FCルージュは2024年に1部リーグ昇格し、同年マダガスカルカップでベスト4。CAF(アフリカサッカー連盟)チャンピオンズリーグやCAFコンフェデレーションカップ出場を目指している。

ただ、サッカーのレベルは高いとはいえず、2025年7月10日時点のFIFAランキングは115位。1部リーグは12チームあるが「かなり差があるみたいです」と話す。まだ現地には赴いておらず、最貧国のひとつに数えられることもあってこれまでとは勝手が違う。

「楽しみではありますが、関わり方は慎重にならないといけない。裕福ではないのでボールや用具などを寄付したら喜ばれると思うんですが、自分がいなくなっても現地の人たちでお金を生む方法を考えていかないといけないと考えています。そういった難しさは、今までの国にない部分かなと思いますね」

これまで世界を渡り歩いてきた田島でも、まだ見ぬアフリカ大陸は知らないことも多い。現地に行けば戸惑うことも少なくないだろう。チームやマダガスカルについて、手探りで状況を把握していく必要がある。

また、選手としてだけでなく、“ダイヤの原石”発掘も重要な仕事のひとつ。アフリカと言えば、Jリーグでも活躍したパトリック・エムボマ(カメルーン)やマイケル・オルンガ(ケニア)らが思い浮かぶ。

「マダガスカルにも身体能力が高い選手はいるので、Jリーグなどに紹介したいですね」と現地で目を光らせるつもりだ。

シーズンオフの現在は国内でトレーニングを積んでおり、10月に現地へ飛び、11月末に開幕するリーグ戦に備える。ドバイ経由で空路22時間かかるが、「30時間かかるブラジルより楽です」と事もなげに話した。

プロ雀士としても活動

当然ながらプロ雀士としても現役だ。麻雀のプロ団体「RMU」に所属し、マダガスカルと行き来しながらリーグ戦に出場する意向。「前期のリーグ戦(5戦)はブラジルに行ってたため全て欠場したんですが、後期のリーグ戦はマダガスカルとうまく両立していきたいと思います」と貪欲だ。

日系人の多いブラジルではブラジル麻雀協会が麻雀大会を主催しており、サンパウロで行われた大会に参加。サッカーだけでなく、麻雀卓を囲んで交流し、麻雀のさらなる普及に努めた。

しかし、麻雀が上陸していないマダガスカルでは、さすがに牌は握らない。

また、ブラジルに日本のサッカー少年を連れていき、現地の子供たちと国際交流もしたが、マダガスカルに日本の子供たちを連れていく予定はないという。サッカーのレベルが低く、現地の受け入れ態勢もないからだ。

ポルトゲーザ・ロンドリネンセのダイレクターは継続するため、今後は日本、アフリカ、南米という地球規模の活動となる。もはや何足のわらじを履いているのか数えきれないほどの肩書を持つ田島の新たな挑戦がもうすぐ始まる。

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記事:SPAIA編集部

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