レーシングドライバーの千代勝正さん1週目!ニスモ23号車の相方、ロニー選手について語る
カーマニアの安東弘樹が、これまた車が大好きな方をお迎えしてお送りする番組。
今週はレーシングドライバーの千代勝正さん1週目!
2024年はSUPER GTのGT500カテゴリーでニスモ23号車を引っ張った、まさに日産のエースドライバー!
アンディ曰く「日本一イケメンレーサー」その素敵な素顔に迫ります。
千代勝正
2002年、15歳でカートレースデビュー。
2006年にNissan Drivers Development Programのオーディションに参加。
日産のスカラシップを獲得し、翌年、レーサーとしてデビューを果たします。
その後、国内ではSUPER GTでの活躍はもとより、海外でもオーストラリアのバサースト12時間レースやブランパン耐久シリーズで共に日本人初優勝を飾ります。
現在はニスモのエースカー23号車にてSUPER GTのGT500に参戦。
2024年シーズンは年間のチームランキング8位という成績でした。
2024年シーズンを振り返って
昨シーズンからニスモの23号車を操り始めた千代勝正さん。
この1年を振り返ると「変化の大きな年」だったと。
23号車への移籍、チームもタイヤをミシュランからブリヂストンに変更と個人でもチームでも様々なことにトライした1年だったそうです。
いい時もあれば悪い時もあった、非常にアップダウンの激しいシーズンでしたが、年間8位という成績でフィニッシュ。
2025年シーズンの戦いも楽しみです。
そんな千代さんと共に戦ったロニー選手は2024年シーズンでGTから引退。
ロニーさんとタッグを組んで、チームの作り方、レーサーとしてストイック、そしてモチベーションの上げ方などを学んだそうです。
千代さんの思い出のレース
15歳でカートデビューと遅咲きの千代さんですが、カートで成績を残し、順調にフォーミュラーへステップアップ。
日産のスカラシップを受けて2007年からレーサーとしての道を歩んでいます。
そんな千代さんにとって今も忘れられないレースとなれば、2011年シーズンのF3選手権最終戦のSUGO。
シーズンチャンピオンになるためには最終戦の優勝はマスト。
さらにファーステストラップを叩き出し、尚且つそれまで暫定トップだった野尻選手が4位以下という、とんでもない奇跡が起こらない限り訪れない年間チャンプの座。
このシーズン、もしチャンピオンを逃せばレーサー人生を辞めようとまで思い詰めていた千代さん、そこで最終戦、まさに奇跡の逆転を目指してただひたすら爆走したら・・・なんと全てが揃って本当に逆転年間チャンピオンに!
その結果を聞いた時、あまりに嬉しくて涙が止まらなかったそうです。
プロレーサーになって
2012年からGT300にデビュー、その後の海外進出にてバサーストで優勝など、レーサーとしての実力をメキメキと上げていきます。
そんな海外のレース経験を経て感じたこと。
それは本当に一握りの人しか上に行けない世界。
メーカーとしっかり契約して、プロとしてしっかり結果を出さないといけない。
自分の立場は自分が守らないといけない、そんなことを学んだ。
生き残るために自分ができることを最大限にやる、誰も助けてくれない、そんなメンタルを身につけたと語ります。
SUPER GTの魅力
昨年ニスモは40周年というメモリアルイヤーでした。
そこで思い出したのが、初代社長の難波靖治さんの言葉。
「F1はマシンと言うけど、我々のレースで使われているのは“カー”。自動車カンパニーだから自動車を使ったレースにポリシーを感じている。」
この言葉はとても印象的で、今でも好きな言葉。
メーカーの威信をかけて戦っている姿、これこそスーパーGTの最大の魅力だと思うと語りました。
(TBSラジオ『GARAGE HERO’s~愛車のこだわり~』より抜粋)