【川崎市多摩区】登戸周辺地域 公共空間活用を探る 11月23日 イベント開催
土地区画整理事業が進む登戸地域で、公共空間の活用などを考える「のぼりとチャレンジフリマ×登戸まちなか遊縁地」が、11月23日(日・祝)に開催される。市民や団体、民間企業や行政によって設立された「登戸・向ヶ丘遊園エリアプラットフォーム」が主催する初のイベントとなる。
登戸・向ヶ丘遊園エリアプラットフォームは、町内会や商店会、地元企業や行政など地域のさまざまな主体が連携し、同エリアのまちづくりや未来について話し合う場として今年1月に設立。市を含め23団体が参加し、地域の未来像やまちづくり活動の指針となる「未来ビジョン」の策定を目指してさまざまな取り組みを進めている。イベントは「まちをもっと魅力的にしたい」というアイデアを形にしようと企画されたもの。都市計画道路や市の管理用地などの公共空間を、地域住民らとともに活用していく可能性を探り、参加者の声を今後のまちづくりに生かそうと開催される。区画整理によって生まれた空き地で、まちのにぎわいを取り戻そうと2016年からさまざまな取り組みを行ってきた「登戸まちなか遊縁地」実行委員会も協力する。イベントを運営する合同会社登戸そだて隊の高山康司さんは「たくさんの人がまちに興味、関心を持ち、少しでもまちに関わっていくきっかけになれば」と思いを語る。
住民の声を反映
イベントでは、オープンミーティングで寄せられたアイデアの実現の場として「のぼりとチャレンジフリマ」を開催。向ヶ丘遊園駅と登戸駅を結ぶ都市計画道路登戸2号線を会場に、子どもも出店できるフリーマーケットやフードマルシェを開催。また小田急電鉄と市が協働で行ってきた「ミライノバ」の空き地活用の取り組みを継承したキッチンカーエリアも設けられる。「登戸まちなか遊縁地」としては、区域内に点在する市の管理用地5カ所で子供広場やヘルスケアブース、ピクニックエリアなどを設置。管理用地を知ってもらおうと、5カ所を巡るスタンプラリーも行う予定だ。「現状のまちづくりに満足しているか」「どんなまちだったら暮らしやすいか」など参加者に向けてアンケートも実施。寄せられた住民らの声を、未来ビジョンや今後の公共空間活用計画に反映させていく。エリアプラットフォームの三平雅美会長は「ハード面だけではなく、住民同士のつながりをつくるのもまちづくりの一つ。新しい住民の方にも住みやすく良いまちだと思ってもらえるような橋渡しができれば」と話している。
時間は午前11時から午後4時まで。小雨決行、荒天中止。詳細は川崎市のウェブサイト。問い合わせはメール(50nobori@city.kawasaki.jp)。