9年間洗ったことのない“枕の衝撃的な汚れ”がスッキリ「カバーだけ洗ってた」「ごっそり落ちる」
4児の母で洗濯研究家の平島利恵です。毎日の睡眠を支える枕、実は「買ってから一度も洗ってない……。」なんてことはありませんか? 人は人生の約3分の1を寝具の上で過ごしますが、枕には皮脂や汗が大量に付着するため、加齢臭などの臭いも蓄積しています。今回は、自宅で簡単にできる枕のお手入れ方法を紹介します。長年蓄積した汚れがどれほど恐ろしいかを目の当たりにしつつ、正しいお手入れ方法を学びましょう。
【9年間洗っていない枕を洗ってみた!】驚愕の結果……。
先日、スタッフのご主人が9年間使用した枕をつけ置き洗いしてみたところ、洗浄液が真っ茶色になりました。汗、皮脂、よだれなどの汚れやタバコ臭などが蓄積していたのです。「これ、自分の枕も同じかも……。」と感じた方は、ぜひこの記事を参考にしてお手入れしてみてください。
枕は定期的なお手入れが必要!
枕に蓄積する汚れ
枕カバーを使っていても、汗や皮脂は徐々に枕本体に染み込みます。これらの汚れが時間の経過とともに酸化し、臭いや黄ばみ、さらにはダニや雑菌の繁殖を招くことも……。枕を清潔に保つためには、半年~1年に1回の洗濯が推奨されています。
洗える枕の確認方法
枕が洗えるかどうかは、必ず洗濯表示を確認しましょう。桶マークの中が「30」になっているものは、温水でのつけ置き洗いが出来ません。
以下の素材は基本的に洗えます。
・ポリエステル
・パイプストロー
・コルマビーズ
一方、以下の素材は洗濯が難しいため注意が必要です。
・そばがら
・低反発ウレタンフォーム
枕のつけ置き洗い【手順とポイント】
1. お湯を用意する
浴槽や大きめの洗面器に40度程度のお湯を張り、アルカリ性の粉末洗剤をよく溶かします。
2. 枕をつけ置き洗い
枕を洗浄液に沈め、30分つけ置きします。この間に汚れが溶け出します。ペットボトルなどを重しにして、枕が浮かないようにするのがポイント。
3. 洗濯機で洗う
洗濯ネットに入れて洗濯機でしっかり洗います。弱水流を選ぶと型崩れを防げます。
4. 乾燥させる
風通しのよい日陰で平干しします。完全に乾くまでには1日ほどかかるので、湿気のない場所で乾かしましょう。
※長年の汚れや臭いが蓄積した枕は、つけおき時間を長めにしたり、何度かつけ置きをすることで徐々に汚れが落ちていきます。
洗えない枕のお手入れ方法
洗えない枕は以下の方法で清潔に保ちましょう。
1. 風通しのよい場所で陰干し
※特にウレタンの枕は紫外線の影響で劣化するため、陰干ししましょう。
2. 枕カバーをこまめに交換する
枕カバーは毎日交換するのが理想的です。皮脂や汗が直接枕に触れるのを防ぎ、清潔を保つためにも、洗い替えを用意しておきましょう。難しい場合はタオルを敷いて交換しましょう。
汚れをスッキリ落とした枕で眠ると、寝心地が驚くほどよくなります。春の訪れを迎える前に、一度枕をリセットしてみませんか? 清潔な寝具で、快適な睡眠をサポートしましょう!
平島利恵/洗濯研究家