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市川染五郎主演、直木賞&山本周五郎賞W受賞した永井紗耶子原作の『木挽町のあだ討ち』を4月歌舞伎座で上演

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歌舞伎座

令和7(2025)年4月歌舞伎座、松竹創業百三十周年『四月大歌舞伎』にて、永井紗耶子の時代小説を原作に、歌舞伎俳優・市川染五郎が主演する『木挽町のあだ討ち』が上演されることが決定した。

『木挽町のあだ討ち』の原作は、江戸・木挽町の芝居小屋を舞台に、美しい若衆が成し遂げた仇討の真相に迫る人気時代小説で、読者を魅了する人間味溢れる登場人物と、それぞれの生き生きとした語り口、謎を秘めた展開、そして歌舞伎に精通した作者の見事な筆致により、栄誉ある直木賞と山本周五郎賞の、史上三人目となるW受賞を果たした。

永井紗耶子(提供:新潮社)

「忠臣蔵」や「曽我兄弟の仇討」など歌舞伎でも人気の仇討の物語。永井紗耶子が生み出した心揺さぶる物語を、令和7(2025)年に創業百三十周年を迎え、記念公演が続く松竹が歌舞伎の殿堂・歌舞伎座で新作歌舞伎として上演する。

主演は市川染五郎、そして松本幸四郎の出演が決定。高麗屋親子の競演で歌舞伎座の歴史に新たな一ページが刻まれる。脚本・演出には、歌舞伎やミュージカル、大劇場のストレートプレイなど所属する新派以外の舞台でも八面六臂の働きをみせる齋藤雅文。染五郎の祖父・松本白鸚、父・松本幸四郎の舞台も数多く手掛け、令和4(2022)年6月に染五郎が17歳のときに初めて歌舞伎座で主演した『信康』では、若き命を燃やす主人公・信康を演じた染五郎の新たな魅力を開花させ、胸に迫る舞台を創出した。

市川染五郎 /(C)松竹

松本幸四郎 /(C)松竹

江戸・木挽町の芝居小屋を舞台に繰り広げられる緊迫した物語が、物語の舞台の“木挽町”に聳え立つ歌舞伎座で、新作歌舞伎となってお目見得する。

【原作のあらすじ】
ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。
父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが……。(新潮社HPより)
市川染五郎 コメント

直木賞も受賞された永井紗耶子先生の『木挽町のあだ討ち』の歌舞伎化に携わることができ、大変嬉しく思います。受賞されたニュースを聞いた当時から、タイトルに“木挽町”と入っていることもありきっと歌舞伎にぴったりだと思っていましたので、出演させていただく僕自身もワクワクしております。
齋藤雅文先生はじめ皆さまのお力をお借りしながら、原作をすでにご存知の方にも納得していただける作品を目指してまいりますので、どうぞお楽しみに!

原作 永井紗耶子 コメント

8歳の時、初めて歌舞伎を見て、こんなにもわくわくするものがあるのかと、感動したことを覚えています。以来、ことあるごとに歌舞伎座に足を運び、芝居に力を貰ってきました。
この『木挽町のあだ討ち』は、私の歌舞伎好きを知った編集者からの提案で書き始めました。連載の途中、コロナ禍に入り、芝居が「不要不急」と言われるようになりました。
私にとって、芝居はなくてはならないものです。その想いを込めて書いた小説が、こうして歌舞伎座の大舞台で上演されることは、小説家として望外の幸せです。しかも、かつてライターとして取材させていただいた松本幸四郎さんが、市川染五郎さんと親子でご出演いただけるなんて……。
客席で手が痛くなるほど拍手をしていた幼い日の自分に、このことを自慢したいです。
これまで、この作品を愛し、応援して下さった読者のみなさま、そして、歌舞伎として制作に携わって下さったみなさまをはじめ、多くの方々に、改めて感謝を申し上げます。

脚本・演出 齋藤雅文 コメント

これは世間からはみ出した一癖も二癖もある芝居者たちの「バックステージもの」です。仇討を通して困難に立ち向かう若者を、守り援ける人々の情愛と心意気の人間賛歌。これはそのまま、舞台に命を賭ける我々すべての演劇人の物語です。染五郎さんの青春の証しを歌舞伎座の舞台に、渾身の力で刻み込みたいと思っております!

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