「だって知らなかったんだもん!」ダイソースプーンで高級魚クエを釣りあげる【静岡・表鷲津湖岸公園】
なんでもホイホイ釣れることで有名な夢のようなルアー、ダイソースプーン。今回は5gのスプーンでまさかの幻の超高級魚を釣り上げてしまうも……!?
強風の表鷲津湖岸公園
9月21日昼過ぎ。この日も往復2000円の電車賃を支払い、浜名湖の超不人気スポット、表鷲津湖岸公園に来ていた。ここは超遠浅ゆえに釣り人から敬遠されるが、その特性を逆手に取ればレンジを探る必要のないお手軽な釣り場だ。
さて、この日のコンディションは果たして?
強風だった。水深はいつも通り幼稚園のプールだったが、風が強いとなると少々厄介だ。
セリアのワームは不発
とりあえず信頼と実績のセリアの100円ワームを投げるも、強風のためキャストもままならない。風でラインが横に吹き流されるだけでなく、底の感触まで掴みづらくなっている。もう何をしているのかすらわからない状況だ。
そんな劣悪な状況下で、なんとかハゼを1匹キャッチするも、直後にライントラブル。完全に心を折られる。
ダイソースプーンへ変更
このままハゼ1匹で終わっていいわけもなく、何かないかとポーチの中を漁る。すると出てきたのがお魚キラーことダイソースプーンだ。スプーンなら強風でもそこそこ活躍してくれるはず。そう踏んで、一縷の望みを託しキャスト。
まさかのクエがヒットも……
しばらくただ巻きを繰り返していると、岸の手前で何かがヒット!キャッチしてみると、今まで見たことのない、根魚と思わしき魚だった。よくわからないが見た目が気持ち悪いため、写真を撮って即リリース。そう、リリースしちゃったんだ……。
今回は記事にできそうな釣果ではなかったなと肩を落としつつ、帰りの電車内で前述の魚を調べてみると……。みるみる顔が青ざめていく。リリースした魚はあの幻の超高級魚、クエだったから当然だ。自らの無知を恥じ、次の釣りに生かそうと心に決めた1日だった。
<田中優丞/TSURINEWSライター>