母「やっぱり寂しいわ…」慣れない環境で心細そうな母の姿に胸が痛む #母の認知症介護日記 213
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんの施設への引っ越しを無事に終えたワフウフさん姉妹。しかし、施設で部屋の片付けをしている途中、あーちゃんは何度も「今日からここに住むの?」と不安げに聞いてきて、ワフウフさん姉妹も心配に……。その後、ひと通りの片付けが終わると、あーちゃんの携帯から入院することを父にも連絡し、ワフウフさん姉妹のミッションは終了。涙目で見送るあーちゃんを残し、後ろ髪を引かれる思いで施設を後にしました。
すべては認知症のせいだと言っても…
父の目を盗んで決行した施設への引っ越し。もちろん、父が黙っているわけもなく……。引っ越した日の夜になってから、ワフウフさん姉妹が預かっているあーちゃんの携帯には着信やメールがくるようになります。しばらく無視していると、今度は姉・なーにゃんのもとへ父からメールが届きました。父はあーちゃんの入院先を突き止めようと、あーちゃんの部屋で見つけたメモを頼りにとある病院へ向かうと連絡してきますが、当然ながらあーちゃんには会えませんでした。しかし、そのやりとりから、父があーちゃんの部屋の合鍵を持っていることがわかり、ワフウフさん姉妹は怒りに震えていました。
引っ越しを無事に終えて一気に疲れが出たのか、姉が発熱でダウン。あーちゃんの様子は、私がひとりで見に行くことになりました。
14時過ぎに施設の部屋を訪ねると、あーちゃんは昼寝をしていたらしく、ノーウィッグで出迎えてくれました。
すると、ボソッとひと言。大人数の中で、親しい人がいないというのが心細いようです。
そこで、新しい携帯電話の使い方のレクチャーも兼ねて、姉・なーにゃんにメールを送ってみることに。
あーちゃんはこんなことを言いますが、引っ越しとその他もろもろで、こちらはクタクタなんですよ……。
感情を抑えてやんわりあーちゃんにも伝えますが……。
全然理解していない感じです……。気を取り直して、メールの作成を続けますが、最後までメールを作り、読み返したあーちゃんがひと言。
この日は、何度伝えても姉が発熱しているというのを覚えられなかったあーちゃん。
それだけではなく、本調子ではない姉がお散歩に連れ出してくれた日のこともすっかり忘れていて……。
真実を伝えても……。
認知症だから仕方ないとはいえ、こういうことがあると本当に報われないなとガッカリしてしまいます。
あーちゃんの引っ越しを無事に終えて一気に疲れが出てしまったのか、姉が発熱でダウン。私は、ひとりであーちゃんの様子を見に施設へ行くことになりました。14時過ぎに到着すると、「昼寝をしていた」と言いながら、ノーウィッグのあーちゃんが出迎えてくれたのですが、そこで「やっぱりここは寂しい」とポツリ……。慣れない場所で、大人数の中に親しい人が一人もいない環境は、やはり心細いようです。
この日は、あーちゃんに新しい携帯の使い方を詳しく教えたのですが、なかなかうまくいかず……。とりあえず、熱でダウンしている姉に、体調を気づかうメールを送ってみようということになりました。いざメールを作り終えて送信……というタイミングで、文面を見直したあーちゃんが、姉が発熱していることに驚いていました。何度伝えても、姉が発熱していることを覚えられない様子でした。
姉は本調子ではないにもかかわらず、あーちゃんの様子を見に来てくれて、散歩にも連れ出してくれたのですが、私と一緒に外に出たところ、あーちゃんは「外に出るの、久しぶりだわ~」と発言。姉が来たことは覚えていないようでした。認知症の人を責めても仕方ないけれど、こういうときは本当に報われないと思ってしまいます……。
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気をつかい続けている状況は、想像しているよりも体に負担をかけていたのかもしれませんね。その状態であれこれ動いていたのに、あーちゃんが何も覚えていないというのは悲しくなってしまうのも無理はありません。誰が悪いわけではない分、どこに怒りや悲しみといった感情をぶつけていいかわからないのも、つらいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。