ミニボート故障で救助要請 直江津港付近で釣りの70代男性救助
上越海上保安署によると2024年9月11日午前11時43分頃、新潟県上越市の直江津港付近でミニボートに乗って釣りをしていた群馬県の70代男性から「ボートのエンジンがかからなくなった。オールを支える支柱も壊れてこげないので救助をお願いしたい」と118番通報があった。同署の管理艇が男性とミニボートを引き揚げ、同日正午頃に直江津港に到着し、救助を完了した。男性にけがはなかった。
《画像:男性が乗っていたミニボート(上越海上保安署提供)》
男性は同日午前4時頃、直江津港の黒井浜から1人で出港した。午前10時頃に釣りを終え、浜に戻るためボートのエンジンをかけようとスターターを引いたところ、安全装置が破損しエンジンを起動できなくなった。男性はオールをこいで自力で戻ろうとしたが、オールの支えも破損して航行が難しくなったことから、直江津港西防波堤付近の沖合約2.5kmの海上から救助要請した。
ミニボートは長さ約2m。当時の気象は晴れ、北東の風約7m、波浪なし、気温約30度だった。
同署は今回の事案について、出発前のボートの検査を適切に行わずに海に出たことが原因とみており、「どんな船舶でも海に出る際は発航前検査を適切に実施し、エンジンや船体などに異常がなく安全に航行できることを確認の上、出港して」と注意を呼び掛けている。
男性が救助要請した地点