教養講座 「三笠ビル」来し方を振り返る 昭和の名建築をひも解く
戦後の経済発展と軌を一にして建設された「三笠ビル」の来し方を振り返る教養講座が4月26日(土)、同ビル内にある「かなしんよろず相談承り処」(横須賀市大滝町2の21)で開かれる。同商店街とタウンニュース横須賀支社の共催。現在、横須賀市自然・人文博物館で催されている企画展「市街地が語る横須賀中央・追浜の先駆性と変貌」の調査研究者である学芸員の亀井泰治氏が講師を務める。
昭和34年に完成した三笠ビルは、前身の三笠銀座商店街の各商店が、一体化した商業空間の創出をめざしたもの。中央通路とアーケード、外観を共同化する当時として画期的な事業で、その後の横須賀中央地区のまちづくりに大きな影響を与えた。同地区では、明治期から大火による被害に見舞われていたこともあり、「耐火建築促進法」に基づく防火建築帯の建物となった。
連続する外壁面から成る統一感のある街並みは、モダニズム建築家の今泉善一氏による設計。水平連続窓や上部のひさしに共通性があり、その先進的なデザインが大きな注目を集めた。
時間は午後1時から3時。定員20人で参加無料。申し込みはタウンニュース横須賀支社【電話】046・850・1290。