上越市女性消防部の佐藤団員が優秀選手賞に輝く 小菅市長に全国大会出場を報告
神奈川県横浜市で2025年10月28日に開かれた「第26回全国女性消防操法大会」(消防庁など主催)に新潟県代表として出場した「上越市消防団女性消防部」が11月21日、小菅淳一市長を表敬訪問した。佐藤未樹団員(35)が優秀選手賞を受賞したことなどを報告した。
《画像:小菅市長(中央)を表敬訪問した団員ら》
同市の全国出場は2005年以来、20年ぶり。団員たちは大会に向け、一昨年夏から基礎的訓練を受け、昨年春から競技の本格的訓練に励んできた。女性消防部は日頃、防火・防災広報をはじめ火災現場などでの応急手当、被災者ケアなどを担い、通常は放水を行わないが、大会では軽可搬ポンプ操法種目に挑んだ。1チーム5人の選手たちが軽可搬ポンプを使用して水槽から給水し、的に放水を行い、的が倒れるまでの速さと動作の正確さを競う。今大会には全国から44チームが出場した。
《画像:全国大会の競技の様子(上越市提供写真)》
チームとしては入賞を逃したが、佐藤団員が優秀選手10人の1人に選出された。表敬訪問で笹原忠司団長(63)は「(メンバーたちは)仕事、家庭、家族を持ちながら大変だったと思うが、よく頑張り、県内外にアピールできた」と述べ、小菅市長は「大変頑張られた。おめでとうございます」と団員たちをねぎらった。
《画像:上越市消防団女性消防部の団員ら(上越市提供写真)》
優秀選手に選ばれた佐藤団員は入団3年。和栗澄子女性部長(70)の誘いを受け、「人の役に立てれば」と入団した。大会ではホースを延長してポンプ操作担当へ送水を指示する2番員を担当。走る場面が多く、仕事後や早朝の訓練は厳しかったというが、「大人になって、仕事以外でこんなに時間を割いて真剣に取り組むことはなかった。大変だったが、とても楽しかった」と振り返る。「賞をいただけたことは奇跡のようだが、自分1人ではできなかった。チームみんなで頑張った結果。支えてくださった方たちに感謝しかない。女性消防部に興味を持ってくださる方に参加してもらいたい」と笑顔で語った。
《画像:「支えてくださった方たちに感謝しかない」と話す佐藤団員》
同団には現在、14人の女性が所属しており、団員を随時募集している。問い合わせは上越市危機管理課025‐520‐5667( tel:0255205667 )。